[up] [next] [previous]

神戸新聞 2005年8月20日より転載

ユニバーサル社会向け宣言

「自らの手でつくろう」

チャレンジド・フォーラム閉幕


「ユニバーサル社会をつくっていく」と宣言する参加者=神戸市東灘区、神戸ファッションマート

神戸市東灘区で開かれていた「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議」は19日、2日間にわたるセッションなどを終え、「すべての人が持てる力を発揮するユニバーサル社会を自らの手でつくろう」とする大会宣言を採択し、閉幕した。

同フォーラムは、ユニバーサル社会をテーマに、兵庫県、神戸市などでつくる実行委と社会福祉法人「プロップ・ステーション」が主催、計1600人が参加した。

「ユニバーサル社会と地方分権」をテーマにした最後のセッションでは、全国の首長6人が持論を述べ、ユニバーサル社会のとらえ方に幅があることがあらためて示された。

東京都三鷹市の清原慶子市長は「だれもが誇りを持てる社会がユニバーサル社会。障害者の就労支援や市政への市民の参加を進めている」と発言。

木村良樹和歌山県知事は「小泉構造改革で弱肉強食の社会になっている。地方も切り捨てられそうだ。それを止めるのがユニバーサル社会」と訴えた。

また、矢田立郎神戸市長は「震災後、支え合いが神戸のあちこちに根付いた。それを広げ、人権が守られる社会をつくっていきたい」と述べた。

採択された大会宣言には「障害者の多様な働き方を創出する企業やNPOを支援する」など、計4項目の努力目標が盛り込まれた。


[up] [next] [previous]