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毎日新聞 2005年5月31日より転載

 

身障者自律移動 万博会場で実験

プロジェクト参加者募集


国土交通省は、携帯型情報端末を使って視覚障害者や車椅子利用者の道案内を行う「自律移動支援プロジェクト」の実証実験を、6月から9月にかけて愛・地球博(愛知万博)瀬戸会場で行うため、モニター参加者を募集している。

システムは、どこでもコンピューターが使える「ユビキタス社会」を提唱する坂村健・東京大教授らが開発した。同会場全域に、弱い電波を発信するICタグ入り点字ブロックや太陽電池式の無線マーカー(発信器)などを設置。白いつえに組み込んだセンサーで受信すれば、現在の位置や周辺の道案内などを音声で通知するほか、目的地へのスロープのある道順などを画像で知らせる。

実験は、(1)6月7〜19日(2)7月25日〜8月7日(3)8月26日〜9月9日の3期に分けて行う。障害者は(1)〜(3)、福祉関係者は(2)と(3)、一般希望者は(3)のみ応募できる。各自午前・午後に1回ずつ、それぞれ2時間程度行う。各回の募集は、視覚障害者用が3人、車椅子利用者用が2人でいずれも中学生以上。無料。問い合わせは実験事務局(電話03・4519・5002)。

【山田大輔】


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