ICタグを使い障害者が自由に歩けるシステム実験（瀬戸会場）
愛知万博（愛・地球博）の瀬戸会場で13日、障害者や外国人観光客が自由に行動することの援助となる「自律移動支援プロジェクト」の実験が公開され、視覚障害者4人が参加した。
プロジェクトは、時間や場所を問わず様々な情報を入手できる「ユビキタス技術」を活用。国土交通賞等産学官が共同開発し、2006年から全国で展開する予定。ICタグを張り付けた誘導ブロックや微弱無線マーカーが発信する情報を、利用者は首からさげた情報端末などで受信して音声案内を受ける仕組みだ。
瀬戸会場での実験では約千枚のICタグを会場内に埋め込み、エレベーターやトイレなどで使い勝手を確認。参加者からは「階段を上る前に何段あるのか知りたい」などと意見が出て、その場でシステムを改良した。
瀬戸会場での実験は4月いっぱい実施し、6月からは視覚障害者や高齢者を対象にサービスを開始する。6月中旬からは長久手会場でも同じシステムを使い、外国人観光客を対象に英語や中国語など6ヵ国語での案内サービスを始める計画。
