
システムを使ったモニター調査をする坂村健教授(左)=愛知万博瀬戸会場で、山田大輔写す
障害者が街を自由に歩けるようIT技術(情報技術)を生かす試みが、愛・地球博(愛知万博)瀬戸会場で始まった。まだモニター調査中だが、6月には約15ヘクタールの同会場全域で、視覚障害者などが介助者なしにスムーズに動けるかどうかの公開実験に入る。
国土交通省の「自律移動支援プロジェクト」の一環。いつでも、どこでも、誰でもコンピューターを利用できる「ユビキタス社会」を提唱する坂村健・東京大教授らが開発した。会場内には、弱い電波を発信するICタグ入り点字ブロックや太陽電池式の無線マーカー(発信器)などを約1000ヵ所に設置。白いつえに仕込んだセンサーで受信すれば、現在位置や周辺の道案内などが音声で通知される仕組みだ。
【山田大輔】
