第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2005国際会議 in HYOGO/KOBE

応援メッセージ

国土交通大臣 北側一雄

北側大臣近影

「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議 in HYOGO/KOBE」の開催をお喜び申し上げます。

21世紀に入った今日、わが国においては、急速な高齢化と少子化が同時に進行するといった、かつて経験したことのない人口減少社会を向かえようとしています。

こうした社会においては、高齢者や障害者が社会活動に主体的に参画できる取組みや、社会全体として子育てを支援する取組み、あるいは、女性も男性も互いにその個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現に向けた取組みが重要です。さらに、国際化が進むなか、ビジネス、観光などの様々な場面における外国人との関わりについても配慮していかなくてはなりません。

このように、一人一人がその個性と能力を発揮し、自由に参画し、自己実現を図っていけるような社会づくりに向けて取り組むべき時代に直面しています。

国土交通省では、こうした社会の実現に向けて21世紀の社会を支える社会資本・交通整備について「ユニバーサルデザイン政策推進本部」を設置し、所管する政策について「どこでも、誰でも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方に基づく総点検を行い、その結果を本年7月に「ユニバーサルデザイン政策大綱」として取りまとめたところです。

今後とも、ユニバーサルデザインの考え方を踏まえ、国土交通行政を進めていくとともに、様々な役割を担う主体や人々と相互に連携し、積極的な取組みを推進していきます。

大阪市長 関 淳一

関市長近影

「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005 国際会議inHYOGO/KOBE」の開催をお喜び申し上げます。

大阪市では、「個人としての尊重」「権利実現に向けた条件整備」「地域での自立生活の推進」の3点を基本方針とし、障害者が持てる力を発揮し地域社会の一員として自立した生活ができる大阪市をめざして大阪市障害者支援計画を策定し、総合的な施策に取り組んでいます。

また、平成5年4月より「大阪市ひとにやさしいまちづくり推進本部」を設置し、すべての人々が、安心して自らの意思により自由に行動ができ、社会活動にも積極的に参加することができる「ひとにやさしいまちづくり」の実現に向け、努めておるところです。

今回のフォーラムは、阪神淡路大震災から10年を迎える兵庫県・神戸市から世界に向けて発信する意義は非常に大きく、ユニバーサル旋風が世界に巻き起こることを期待しております。

宮城県知事 浅野史郎

浅野知事近影

「身の回りのことが自分でできなければ、経済的に自分の生活が支えられなければ、障害者は自立しているとは言えない」。そんなことはない。首から下が動かない人は、首から上は動く人。動く部分を最大限に使って仕事をする、社会に働きかける。これを自己実現という。その意欲があり、実践していることも自立と呼びたい。その自己実現を強力にお手伝いするのがITである。

神様から挑戦を受けているチャレンジドは、自分の能力をどれだけ駆使できるのかにチャレンジしている挑戦者でもある。その心意気に応え、実現のためにどれだけお手伝いできるか。その意味で、チャレンジドから挑戦を受けている我々でもある。

CJFに参加するたびに思う。私が知事としてできることよりも、違う立場でできることのほうが、この分野ではずっと大きいのではないか。そんな想いが、このところだんだん強くなってきている。

和歌山県知事 木村良樹

木村知事近影

「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議 in HYOGO/KOBE」の開催を心からお喜び申し上げます。

和歌山県では障害のある人もない人も共に地域で支え合いながら自分らしい生活をすることができる共生社会の実現を目指して障害者施策を実施してきており、特に地域で自立した生活を送れるよう在宅福祉サービスの充実や就労の場の拡大に力を注いでいるところです。

さて、昨年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産として登録されました。これは同時に、これからどのようにして魅力ある地域づくりを進めるべきかという大きな課題を与えられたものと思っており、知恵と工夫を凝らして、障害者を始めすべての人にやさしい、豊かな故郷づくりのために力を注いでいきたいと考えています。

このフォーラムの成功をお祈りするとともに、すべての人が持てる力を発揮し、支えあうユニバーサル社会の実現に向けて熱い息吹をともに発信していきましょう。

三鷹市長 清原慶子

清原市長近影

1995年、CJFを発足させようと副座長として準備を始めていたとき、96年に第1回目の会議を東京大学で開催したとき、私はたしかに10年は続けたいと未来を展望していました。「チャレンジドを納税者にできる日本!」という理念の重要性は、私にとって当時も確信であり、最低でも10年は続けるべきものであると認識していましたが、今もその確信と今後もさらなる10年を目指して継続すべきとの思いは変わりません。

ただ変わったことと言えば、当時は大学教員であった私が、2年前からは市長として自治体行政の責任を持つ立場になったということです。立場が変わる中で、改めて、この理念を現実社会の中で実現していくためには、まだまだフォーラムの開催が必要ですし、問題意識の共有と、それを実現するための切磋琢磨と実践が不可欠であると思っています。

これまでのすべてのフォーラムが持ってきた発信力が、結集のパワーが、10回目を一つの節目にして、さらにこの大切な理念の実現力を増して行くことを心から願います。

岩手県知事 増田寛也

増田知事近影

「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005」に参加の皆様。岩手県知事の増田寛也です。

ユニバーサル社会の実現に向けて大事なこと。そのひとつは、県民、民間事業者、NPO、行政等がそれぞれの役割を果たしながら、一体となって推進していくことだと思います。できるところから、息長く、楽しく。

一方で、「人の力」や「活動力」などの「地域力」を活かし、「交流」を大切にする「岩手らしさ」を引き出していくことも大事なことだと考えています。

今岩手では、障害者の方々の日々の取組みが新たな交流を生み出し、また、「むーぶ Cafe」や「けせん楽農 やってみやすぺ」など障害者、事業者、NPO、行政等が一体となった障害者就労の取組みが始まっています。

岩手から吹く風はまだ弱いかもしれませんが、この風を皆さんの力で熱くしていただき、ユニバーサル社会実現への大きな流れにしていただくことを期待しています。

千葉県知事 堂本暁子

堂本知事近影

「第10回チャレンジド・ジャパンフォーラム2005国際会議 in HYOGO/KOBE」の開催を心からお祝いいたします。

千葉県では、全く白紙の段階から当事者を含む県民の皆さんとともに政策づくりを進めており、(1)誰もが、(2)ありのままに・その人らしく、(3)地域で暮らすことができる「新たな地域福祉像」の実現を目指して、グループホームなどの福祉サービスや就労支援の充実・強化、障害者の差別をなくすための取組みを進めています。

産、学、官、民が一堂に会して、ユニバーサルの風を世界に発信するこのフォーラムは、このような千葉の取組みにも通じるもので、我々に勇気と希望を与えてくれています。

一昨年、千葉県で開催させていただき、多くのチャレンジドに感動を与えたこのフォーラムのメッセージが、再び大きなうねりとなって、神戸の地から全国そして全世界に広がっていくことを期待してやみません。フォーラムの成功を心よりお祈り申し上げます。

早稲田大学大学院 教授 北川正恭

北川教授近影

第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005の開催を心からお慶び申し上げます。

私にとって“障害者を納税者に”というチャレンジドの発想は、衝撃的なものでした。受身であることを所与のものとしてきた福祉政策の抜本的な見直しをせまるもので、ナミねぇの努力、行動力はすさまじいものがあり、だんだんと形になりつつあります。しかし、まだまだ一担できあがった体制は厳然とそびえたっています。この10回の大会を通じてこの運動が真のマジョリティになるよう期待を致します。残念ながら仕事が重なり出席は出来ません。「激論!ユニバーサル社会の実現は、真の地方分権から」はその通りであります。私も全力で地方分権推進に取り組み、1日も早く真のユニバーサル社会が実現するよう共に努力を重ねることをお約束申し上げます。