第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2005国際会議 in HYOGO/KOBE

開催のごあいさつ

「第10回CJF2005国際会議 in Hyogo / Kobe」実行委員会 代表会長
兵庫県知事

井戸知事近影

井戸敏三

みなさん、こんにちは。第10回チャレンジド・ジャパンフォーラム2005国際会議inHYOGO/KOBE実行委員会代表会長の井戸敏三です。

厳しい暑さが続く今年の夏、全国から多くの「チャレンジド」の皆さんと支援する大勢の仲間の皆さんを兵庫・神戸にお迎えして、「ユニバーサルの風を、兵庫・神戸から世界に発信!」をテーマに第10回「チャレンジド・ジャパン・フォーラム」を開催することとなりました。

10年前、兵庫・神戸に大きな被害をもたらした阪神・淡路大震災が生じました。創造的復興をめざして取り組みましたが、このなかで、私たちは、人と人とのつながりや地域での支え合いの大切さを学びました。共に生きる、このことを体験してきた兵庫・神戸だからこそ、だれもが社会の一員として支え合うなかで安心して暮らすことができる社会、だれもが持てる力を発揮して元気に活動できる社会をつくっていかなければなりません。兵庫県では、今年4月に「ひょうごユニバーサル社会づくり総合指針」を策定しました。この指針のもと、ユニバーサル社会をめざす取り組みが県内各地に広がっています。

それだけに、多くの関係の皆様のご協力をいただきながら、こうして第10回「チャレンジド・ジャパン・フォーラム」を開催できることは、私たち兵庫県民にとっても喜びであり、その成果に大きな期待を寄せています。

8月18日、19日の2日間にわたって開催されるフォーラムです。多彩なプログラムを通じて、多くの仲間たちの心と心が通い合い、ユニバーサル社会実現に向けた輪が兵庫・神戸から大きく広がっていくことでしょう。その仲間にあたなも加わりませんか。

みなさんの積極的なご参加を心からお待ちしています。

「第10回CJF2005国際会議 in Hyogo / Kobe」実行委員会 会長
神戸市長

矢田市長近影

矢田立郎

チャレンジド・ジャパン・フォーラムの第10回目の開催が神戸で行われること、まことに嬉しく思います。

神戸は今年、「震災10年、神戸からの発進」事業を進めています。市民、事業者、市の協働と参画により「してきたコト。これからするコト・・・」をテーマに発信し、安全で安心な魅力あふれる21世紀の神戸のまちづくりのきっかけにするものです。

CJFが目指すユニバーサル社会は、まさに、この21世紀の神戸のまちづくりと重なるものであり、障害を持つチャレンジドの人たちを始め、皆が、持てる力を発揮して、いきいきと輝いて生きていける社会は、私が大切に思っている「クオリティ・オブ・ライフ(市民生活の豊かさ)」が実現する社会でもあると考えています。

ナミねぇの元気が、神戸から全国へ、そして世界へと広がっていくことを応援し、私も一緒にがんばっていこうと思っています。

 

 

 

 

「第10回CJF2005国際会議 in Hyogo / Kobe」実行委員会 会長
社会福祉法人プロップ・ステーション理事長

ナミねぇ近影

竹中ナミ

謹啓

日頃より、社会福祉法人プロップ・ステーション(略称:プロップ)の活動に温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

プロップは1991年より、ITを駆使して「チャレンジド(障害を持つ人)を納税者にできる日本!」をスローガンに活動を続けて来た非営利組織です。

1998年9月に、日本で唯一の「ITを活用した社会福祉法人として厚生大臣認可」を得てからは、私の愛する故郷である神戸の地に本部を置き、地域の皆様の応援を戴きながら活動を展開して参りました。

プロップの活動は、企業等のご支援を戴きながら開催するチャレンジドへのIT講習や就労・自立支援事業のみならず、関係省庁や自治体と連携して、チャレンジドが誇りあるタックスペイヤーになるための法整備などにも及んでおります。

プロップの事業の特徴は、福祉関係者だけではなく、産官政学民の幅広い層の皆さんと連携しているという点にありますが、その最も大きな取り組みが、ほぼ毎年全国各地で開催する「第10回 チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2005国際会議 in HYOGO/KOBE」です。

障害者を弱者と位置づけ、保護や隔離の対象とする日本の福祉政策を転換し、一人でも多くのチャレンジドが社会の支え手として活躍できる状況を生み出すために、日本国内だけではなく、アメリカ、スウェーデンなど、日本が様々な意味でお手本にして来た国とも連携し、最終的には、チャレンジドのみならず、女性であれ、高齢者であれ、働く意欲のある人たちが持てる力を発揮し、支え合うユニバーサル社会の創造を目指しています。

私がこのような活動を続けている大きな理由の一つは、自分自身の娘(現在32歳)が重症心身障害を持って授かったため、「彼女を残して安心して死ねる日本社会にしたい!」と、痛切に願ったことです。

世界一のスピードで進む少子高齢化に思いをはせるとき、「国民が、社会の支え手として頑張ることに誇りと意欲が湧き起こるような国にしなければ、日本は、娘や娘のような状態の人たちを護り続けることのできる経済国家では無くなってしまう!」という危機感を抱きました。

そのために、団塊世代の一人である私は何ができるのか…と考えた時「ハンディキャップではなくチャレンジド←挑戦という使命やチャンスを与えられた人」という米語に出会い、自分自身も「チャレンジドなんや!」と自覚したことからプロップの活動が始まり、CJFの開催に繋がりました。

あの阪神淡路大震災から10年の節目を迎える今年、「兵庫・神戸のユニバーサルな復興」を目指すと同時に、「ユニバーサルの風を、兵庫・神戸から世界に発信したい!」との願いを込めて、兵庫県・神戸市と共に「第10回 チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2005国際会議 in HYOGO/KOBE」を神戸の地で開催できることに、心から感謝しています。

CJFは、毎年多くの皆さんのご協賛によって、手作りのフォーラムとして開催しています。

どうぞ、この第10回記念大会に、一人でも多くの方がご協力、ご参画下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

ユニバーサル社会創造への熱い息吹を、ご一緒に、世界に向けて発信しようではありませんか!!

敬具