ラッキーウーマン ─ マイナスこそプラスの種!

私は、チャレンジドは四つ葉のクローバーやと思うてる。クローバーというと普通は三つ葉。で、四つ葉のクローバーは幸せのシンボルというて、みんな一所懸命探して、しおりにしたりする。
でも四つ葉のクローバーいうのは、自然界の中では異端。それを幸せのシンボルと思うて大事にするのは、人間の想像力のたまものや。「標準からはずれているから悪い」と思わないで、「これはラッキー!」という物差しを作った。それはひとつの文化や。チャレンジドに対しても、同じことが言えるんやないかなと思う。麻紀を育てながら、大勢のチャレンジドとお付き合いしながら、いつもそう感じてる。
そうや、麻紀という四つ葉のクローバーを授かった、私はラッキーウーマンなんや!
人間は一人では生きていかれへん。人生の中でいろんな人と関わりがあって、お互いに持ちつ持たれつ暮らしている。そして、その輪が大きくなったのが社会や。
四つ葉のクローバーを幸せのシンボルと思う文化が、この国で暮らすひとりひとりの心に深く、そして大きく広がってほしい。そう願いながら、ナミねぇは、これからもチャレンジドとともに、不良パワーを全開させていきまっせ!
(あとがきより抜粋)
- 著者
- 竹中 ナミ
- 出版社
- 飛鳥新社
- 価格
- 1,400円(税込価格)
- サイズ
- 18.6 x 13.2 x 1.8 cm、256ページ
- ISBNコード
- 978-4-87031-555-6
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ナミねぇから元気と勇気がもらえます!
重度脳障害の娘を授かった母「ナミねぇ」。 中卒、離婚、震災で家が崩壊……
大きなハンディをものともせず、「障害の有無に関わりなく誰もがいきいきと働ける社会」を実現するために、ビル・ゲイツに会い、ペンタゴンに行き、法案を作るまでを綴った感動のノンフィクション!
『ラッキーウーマン』 が増刷されました!!
2007年10月2日 飛鳥新社のナミねぇ本 第2弾 『ラッキーウーマン マイナスこそプラスの種!』 が増刷されました!!
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私たちは「ナミねぇ本」を熱烈に推薦します!
- 麻生太郎
(自民党政調会長) - 「障害者を納税者に! 補助金は要りません、仕事を下さい」各省役人の前で堂々と喋った一言は、生涯忘れられない言葉です。
- 浅野史郎(宮城県知事)
- 上野千鶴子(社会学者)
- 金子郁容(慶応大学教授)
- 北川正恭(前三重県知事)
- 櫻井よしこ(ジャーナリスト)
- 竹村健一
- 筑紫哲也(ジャーナリスト)
- 堂本暁子(千葉県知事)
- 成毛 眞(インスパイア社長)
- 野田聖子(衆議院議員)
- 浜四津敏子(衆議院議員)
- 福岡政行(白鴎大学教授)
- 増田寛也(岩手県知事)
五十音順・敬称略
目次
- まえがき
- はじめまして / チャレンジドを納税者にできる日本に / もしこの国にお金がなくなったら
- 第一章
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「うちは貧乏や」
父がおぶって子守歌 / 理想に燃える母 / うちにはテレビがなかった
- 第二章
-
「不良少女ナミ」
浜の中学から不良女が来た / それって、ピンク映画じゃないですか? / その指輪、男にもろたんやろ / 水商売したいねん / 二度とこっちの世界に来たらあかん
- 第三章
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「新婦一六歳」
一五歳で同棲生活 / 履歴は「中卒」 / 二人目の子どもを出産
- 第四章
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「長女麻紀の誕生」
わしが麻紀連れて死んだる / 「普通」からはずれた育児 / 農家の嫁は楽じゃない
- 第五章
-
「すべては麻紀のため」
夫は育児に無関心 / 障害のことは当事者に聞くのが一番 / 障害者は弱者じゃない
- 第六章
-
「武器はコンピュータ」
偏見をなくすのは「馴れ」 / 竹中さん、手伝ってもらえませんか / きっかけはケネディの言葉 / ある日突然りんご箱が届く / 念願のパソコンセミナー始動 / もらうお金と稼いだお金はぜんぜん違う / 四三歳で離婚 / 小泉さんに認可を申請
- 第七章
-
「私はつなぎのメリケン粉」
私だってキレることはある / 仲間の輪が全国に広がる / チャレンジドの全国大会は熱い
- 第八章
-
「法律を作ろう」
一泊二日でペンタゴンへ / 撃たんとってちょうだい / 日本でこれから必要なのは、これや / ターニングポイント / 法案のたたき台を作る / きっと変わるで、この国は
- あとがき