プロップ・ステーションの挑戦
「チャレンジド」が社会を変える

これは、コンピュータとインターネットを使った、社会の新しい可能性だ。
マイクロソフト社社長・成毛 真
「チャレンジド(challenged)」=神から挑戦すべきことを与えられた人々。
プロップ・ステーションでは障害を持つ人々のことをこう呼び、彼らの就労を支援する。やがて来る、高齢化社会をも見据えて……。
(帯より)
- 著者
- 竹中 ナミ
- 出版社
- 筑摩書房
- 価格
- 1,900円(税込価格)
- サイズ
- 19 x 13.8 x 2.2 cm、250ページ
- ISBNコード
- 978-4-48086-315-X
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好評につき、第6刷発売中!
平成10年8月5日、筑摩書房からナミねぇの著書が出版されました。
タイトルは 『プロップ・ステーションの挑戦−チャレンジドが社会を変える−』(\1810+税)
草の根グループ、プロップ・ステーション設立経緯と法人化までの活動を、たくさんのチャレンジド、ボランティア、支援者・支援企業の皆さんとの交流を中心にまとめました。
本の最後のコーナーは、慶応大学教授金子郁容さんとの対談。 帯には「これは、インターネットとコンピュータを使った、新しい社会の可能性だ」というマイクロソフト元代表取締役社長:成毛真さんのコメントを戴きました。
目次
- 第1章
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「チャレンジド」って知ってはります?
「チャレンジド」って何?/「できないこと」より「できること」に目を向けて/元“族”だったヤマちゃん/鬼のボランティア講師、登場/新潟のチャレンジド、大阪で大活躍/夢は童話作家/「精神が肉体の檻からはみだそうとしている」/プロップ・バーチャル工房/プロップは芸能プロダクション/チャレンジドも社会の「支柱」に
- 第2章
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話はここから始まった
ウチの娘は「赤ちゃんタイプ」/もう、レールの上を走らなくていい/父ちゃんの“脅迫”に押されて/教訓--「徹底的に夫婦でやりや」/これが母ちゃんというものなんや/「麻紀たんポスト」と子どもたち/舌で風を感じる娘/障害児と十倍楽しく暮らす法
- 第3章
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プロップ・ステーション 初めの一歩
ボランティア事始め/「おもちゃライブラリー」で/「自立」って何?/「アテンダント」って、なに?/新しい“ノリ”の発想と「障害者甲子園」/そのお金、誰が払うてるの?(再び「自立」って何?)/ケネディ・プランの衝撃/武器はコンピュータや!/プロップ・ステーション誕生
- 第4章
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なにわのナミねえ、動いてナンボ
バブル崩壊の下で/大阪ボランティア協会の好意/そうや!高齢者も同じなんや!/「チャレンジドを納税者にできる日本」/職安の窓口で--桜井君の就職/突如、コンピュータの山が!/時代に吹く風
- 第5章
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道を拓いたコンピュータ
「プロップって厳しいとこやな」/舞台裏は、いつもドタバタ/もしかして、SOSの天才?/ボランティアさんの求めるもの/企業とはギブ&テイクでありたい/無理せず、できるところから/プロップ・ウイング発足/“大番頭”鈴木さんという屋台骨
- 第6章
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新しいパートナーシップの時代へ
震災!役にたったコンピュータ技術/インターネットとの出会い/「prop.or.jp」の裏側/野村総研との実験プロジェクト/在宅スキルアップ・セミナーの始動/NTTとのパートナーシップ/チャレンジドがマイクロソフト社の社員に!/一人の盲人青年が巻き起こした先端企業の意識改革/ナミねえ流・協力者の作り方/ナミねえ流・お役所とのつきあい方/マスコミとの関係は?/チャレンジドには傷ついてほしくないけれど
- 第7章
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チャレンジドが社会を変える
震災で蘇った郷土愛/神戸プロジェクトのチャレンジドたち/神戸を“福祉列島改造”のモデルに/情報バリアフリー部会/チャレンジド・ジャパン・フォーラム/「ナミねえ、東大に殴り込みか」/ジョブマッチング・システム/CJF、国際会議に発展/チャレンジドは高齢化社会の水先案内人/私たちは皆、試されている
- <コラム>
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「法律を作ろう」
「企業の社会的評価とは」関西電力・地域共生本部 絹川正明/「ハンディキャップをもっている人の力となれば、万人の力となれる」マイクロソフト会長 ビル・ゲイツ/「広げよう、プロップ運動」通産省・機械情報産業局 鈴木寛
- <対談>
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プロップの不思議なパワーの秘密 金子郁容・竹中ナミ
あとがき