報道関係者 各位

平成22年8月6日 プレスリリース

神戸スウィーツ・コンソーシアム in 東京
総務省ブロードバンド・オープンモデル実証実験として、ブロードバンド回線とクラウドサービスを活用した遠隔講習会を実施

社会福祉法人プロップ・ステーション
理事長 竹中ナミ

ナミねぇです。プロップ・ステーションでは製粉業界最大手日清製粉株式会社との共催により、多数の企業と行政のご協力を頂き、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障害のある人)を生みだそう!」というミッションのもとに「神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)」を運営しています。

KSCはスイーツの聖地神戸で、お菓子作りを通じてチャレンンジドの就労支援を行う新たなプロジェクトとして2008年6月に神戸で発足しました。将来パティシエとして働きたいというやる気のあるチャレンジドと、超一流パティシエを初めとするそれぞれの分野におけるプロフェショナル(メーカー・流通・小売など)との交流を通じて、チャレンジドの働く力を引き出しプロのパティシエになることを支援しています。

KSCではこれまでに、作業所や施設に所属する知的・精神のチャレンジドに、超一流のシェフがお菓子やパン作りの技術を指導する講習会、「チャレンジド・プログラム」を神戸(’08年)と東京(’09、’10年)で3年間に渡って実施しており、本年は、去る5月15日に東京日本橋にある日清製粉小網町加工技術センターにおいて、原口一博総務大臣を来賓にお迎えし「チャレンジド・プログラム Vol.3」の開講式を開催し、半年間のカリキュラムがスタートしました。

そして第3回目の開催となる今年、東京日本橋で開催されているチャレンジド・プログラムを、総務省のブロードバンド・オープンモデル実証実験としてクラウド・コンピューティングとブロードバンド回線を利用し、名古屋・神戸・東京板橋に設けられた講習会場に超高画質映像で配信し、各地のチャレンジドが東京会場と同じレシピで学習する、日本で、いやおそらく世界で始めての遠隔講習会を実施することとなりました。

ブロードバンド回線で配信される東京の講師による講習を視聴しながら、各会場では東京会場と同じ材料と機材を使って、各地のトップ・パティシエの皆さんのボランタリーなご協力により、チャレンジド受講生に製菓指導を行います。これにより、各地のチャレンジドは東京で受講するチャレンジドと同じ内容の学習成果を、各地に居ながらにしてあげることが出来ます。これは双方向ブロードバンド回線を利用し、最先端のクラウドコンピューティングシステムで行う遠隔講習の実証実験ともなります。

プログラムの日程とカリキュラム、それぞれの担当講師と会場は以下の通りとなっています。報道関係者の皆さまには、この機会にぜひお集まりいただき、遠隔講習の模様をご覧いただきながら、チャレンジドたちの頑張りと、「お菓子作りを通したチャレンジドの就労支援」をめざすKSCのさらなる発展を応援していただけますよう、心よりお願い申し上げます。

ご取材、ご報道のご協力をなにとぞよろしくお願いいたします。

神戸スウィーツ・コンソーシアム「チャレンジドプログラム」カリキュラム

■日程と東京(メイン)会場担当講師
  • 【第1回】 8月21日(土)13:00〜17:30  (担当:近藤冬子講師 課題:ゼリー、ジャム)
  • 【第2回】 9月18日(土)13:00〜17:30  (担当:永井紀之講師 課題:ウィークエンド、クラシックショコラ)
  • 【第3回】 11月20日(土)13:00〜17:30  (担当:野澤孝彦講師 課題:シュトーレン)

※すべての回の司会進行は八木淳司講師が担当。

■会場

日清製粉株式会社 小網町加工技術センター

住所 〒103-8544 東京都中央区日本橋小網町19-12

名古屋会場

■講師
  • 田中千尋氏 (カフェタナカ オーナーシェフ)
  • 木野照代氏 (修文大学短期大学部 講師)
  • 原富彦氏 (名古屋東急ホテル 調理ベーカー部チーフ)
■会場

日清製粉株式会社 名古屋工場 加工技術センター

住所 〒454-8520 名古屋市中川区長良町1−1

神戸会場

■講師
  • 西川功晃氏 (神戸「ブーランジェリー・コム・シノワ」シェフ)
  • 白岩忠志氏 (ショコラティエ「ラ・ピエール・ブランシュ」シェフ)
  • 藤石英之氏(フードディレクター、第1回KSC講師)
  • 井上孝氏 (西日本調理製菓専門学校 洋菓子科講師)
  • 千葉恵美子氏 (元神戸「ブーランジェリー・コム・シノワ」)
■会場

日清製粉株式会社 東灘工場 加工技術センター

住所 〒658-0024 神戸市東灘区魚崎浜町14

板橋会場

■講師
  • 野澤孝彦氏 (ウィーン菓子店「コンディトライ ノイエス」シェフ)
  • 服部洋幸氏 (オリエンタル酵母工業株式会社)
■会場

オリエンタル酵母工業株式会社  P&Bセンター

住所 〒174-8505 東京都板橋区小豆沢3丁目6番10号

東京会場講師プロフィール

■八木淳司(オーストリア国家公認マイスター)、モロゾフ株式会社テクニカル・ディレクター
1951年生まれ。オーストリア国家公認の「製菓マイスター」の称号を持つ数少ない日本人のひとり。東京の菓子店・軽井沢のホテルベーカー部を経て、1976年オーストリアに渡る。リンツ、ウィーンの製菓店で修行後、ウィーンヒルトンホテルの副製菓長に就任。80年にオーストリア国家公認製菓マイスターを取得。その後、ドイツのレストランやホテルで副製菓長を務めて帰国。各地の製菓学校などで教鞭をとる。著書に「マイスターのウィーン菓子」(柴田書店)がある。
■近藤冬子(洋菓子教室・注文菓子専門店「ラ・シュエット」シェフ)
1957年ニューヨークに生まれる。77年、カリフォルニア州パサデナ市立大学卒業後、渡欧。80年、ベルギー国立食品専門学校の製菓・製パン科を卒業。菓子店の老舗「ヴィタメール」(ブリュッセル)、「ルノートル」(パリ)などで修業の後、帰国。84年、東京・池袋「ルノートル」に勤務。87年、シェフ・パティシエとして代官山「レストラン・パッション」で活躍。95年、洋菓子教室・注文菓子専門店「ラ・シュエット」を開業。01年、四季のお菓子「ラトリエ・ドゥ・グゥ」を高崎亨氏と共同主宰。02年、有限会社ラ・シュエットを設立。09年、「ラトリエ・デュ・グー 近藤冬子のお菓子教室」を開講。主な著書に『おいしいデザート』(小学館)、『ベルギーお菓子物語』(東京書籍)がある。
■永井紀之(フランス菓子店「ノリエット」シェフ)
1961年生まれ。辻調理師学校フランス校卒。「オー・ボン・ヴュー・タン」のオープニングスタッフとして入社、2年後渡仏。ヴァランス「ダニエル・ジロー」、グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」など、ヨーロッパで6年間過ごしたのち、帰国。1993年より「ノリエット」。著作に「シェフのフランス地方菓子」(PARCO出版)、「フランス菓子職人の仕事パティシエ」(PHP研究所)、「永井紀之 ノリエットのお菓子」(PARCO出版)などがある。
■野澤孝彦(ウィーン菓子店「コンディトライ ノイエス」シェフ)
1972年生まれ。日本橋三越カフェウィーンで菓子作りの基礎を学ぶ。代々木上原「タッツリ」、新宿中村屋「グロリエッテ」を経てウィーンの「オーバーラー」から欧州修行を始める。ウィーンの王室御用達「L.ハイナー」を経て、南ドイツ・ロイトキルヒの「ヴァンディンガー」で製菓チーフを務めながら製パン技術も会得。帰国後、世田谷「ラ・テール」を立ち上げる。1999年横浜市青葉区にてウィーン菓子の店「コンディトライ ノイエス」を開店。2004年には、南ドイツで会得したドイツパンの店「ブロートカフェノイエス」を開店。「ウィーン菓子」(旭屋出版)などの著書がある。

お問合せ

本件についてのお問い合せは、神戸スウィーツ・コンソーシアム事務局 担当:樫本まで。

連絡先TEL 090-7909-1847

連絡先メールアドレス sweets@prop.or.jp

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