読売新聞 2012年2月12日より転載

支え合える社会つくろう

竹中ナミさんが講演会

 障害を持つ人の自立と就労を手助けする神戸市東灘区の社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長・竹中ナミさん=写真=の講演会とミニコンサートが11日、同区民ホールで開かれ、約250人が聴き入った。

 同区小学校PTA連合会が、東日本大震災や台風12号の水害の被災地に思いを寄せようと企画した。

 竹中さんは、重症心身障害を持つ長女を授かったことをきっかけに、障害者を「挑戦する使命を与えられた者」という意味の「チャレンジド」と呼び、IT(情報技術)を利用した活躍の場を広げる活動を進めている。

 竹中さんは、「人間は一人一人、生きるスピードが違い、それに合わせて家族に喜びをくれる」と活動を通して学んだ経験を語り、「震災や水害の被災者も生きる力や再生する力を持つチャレンジド。それぞれが持っている力を尊重し、支え合える社会にしていきましょう」と呼びかけた。

 同区の会社員鎌土博子さん(44)は「子育てをしていると子どもへの理想がどんどん出てくるが、もう少しゆったり見守ろうと思った」と話していた。

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