PCG 2011年3月号より転載
神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)in 東京
「チャレンジド・プログラムVol.3」修了式・成果発表会を開催
チャレンジド(障害のある人)の就労促進を支援する社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)は、"スウィーツの世界で活躍するチャレンジドを生みだそう!"のテーマの下、3年前に神戸スウィーツ・コンソーシアム(略称:KSC)を発足。KSCでは、作業所や施設に所属する知的・精神のチャレンジドに対し、一流シェフがボランタリーにお菓子やパン作りの技術指導を行う講習会『チャレンジド・プログラム』を実施しており、その第3回目となる修了式・成果発表会が昨年12月6日(月)ウェスティンホテル東京(東京・恵比寿)にて開催された。
修了式で挨拶に立った竹中代表は「目をキラキラさせて頑張ったチャレンジドの皆さんと支えてくれた皆さんが一堂に会してこの日を迎えることができました」とスピーチ。八木淳司講師から一人ひとりに修了証書が授与された。
来賓からは後援組織として、総務省、農林水産省、厚生労働省、東京都、兵庫県、神戸市、特定非営利活動法人日本セルフセンターの各団体、また支援者として、経済産業省、日本労働組合総連合会から祝辞が述べられた。協力企業を代表してスピーチに立った日清製粉株式会社の佐々木明久取締役社長は「今回は総務省のブロードバンド・オープンモデルの実験(註)としても成功を収めることが出来ました。講師の先生方の温かいご指導と皆様のご支援に感謝します。チャレンジドの皆さんはこれからも夢の実現に向けて頑張って下さい」と挨拶を述べた。
受講生と講師が作ったお菓子やパンを出席者全員で試食した後には、小島幸夫さん(あすなろ学苑)が最優秀受講生として表彰されて式典を終了。式典の後には懇親会が開催された。
▲挨拶するKSC竹中ナミ代表
▲祝辞を述べる総務省 総務事務次官の岡本保氏
▲スピーチする日清製粉(株)佐々木明久取締役社長
▲懇親会でスピーチするモロゾフ(株)川喜多祐一代表取締役社長
▲最優秀賞を受賞した小島幸夫さんと講師たち
■チャレンジド・プログラム講師
八木淳司(モロゾフ株式会社)、永井紀之(ノリエット)、西川功晃(サ・マーシュ)、野澤孝彦(コンディトライノイエス)、近藤冬子(ラ・シュエット)、白岩忠志(ラ・ピエール・ブランシュ)、ほか
■註 : ブロードバンド・オープンモデル実証実験
クラウド・コンピューティングとブロードバンド回線を利用して、東京・日本橋で開催するプログラムを名古屋、神戸、東京・板橋の講習会場に超高画質映像で配信し、各地のチャレンジドが日本橋会場と同じレシピで学習するという新しいプロジェクト
▲小島幸夫さんの製品
▲修了証書は八木講師から授与された