概要紹介

コンピュータによる障害者自立プログラム(CHIP)は、1988年にニューヨーク科学アカデミー所属のStilwater博士が始めたもので、博士自身が四肢麻痺障害者である。プログラムは、障害者によって次のようにシステムを区別している。

  1. 視覚障害者向けシステム
    • 米国の140万人が視覚障害者で、その内の半数が全盲者として登録されている。
    • 弱視者にとって視野拡大器は有用であり、音声認識装置も必要である。
    • 各システムリスト(点字,オーディオ、映像リーダーなど)
  2. 身体障害者のためのシステム
    • 238,000人の四肢麻痺者が米国にいる。このため、移動技術が自立には重要である反面、コンピュータによる対話、特にキーボードやマウス、入力装置に工夫が必要である。
    • システムリスト
      • キーボード代替、音声認識、ワープロ、IBMアクセスDOSなど
  3. 言語障害者及び聴覚障害者のためのシステム
    • 言葉の明瞭さ、言葉の発生法、リズムなどに関わる補助技術が重要であり、特に携帯のコミュニケーションツールが必要である。
    • システムリスト
      • 認識技術、電子コミュニケーション、IBM関連技術など
  4. 学習障害者のためのシステム
    • 学習能力はあるが、それを受け入れられない人が対象である。
    • システムリスト
      • カラーグラフィックスやアニメを通じた視覚信号
      • 音楽や音による音声信号による刺激
      • キーボードやタッチスクリーンなどの触覚信号

各障害者のためにシステム紹介があり、これらをデータベース化している。各システムの概要紹介があるが、特に具体的なリンク先がないので、省略した。

特記事項と感想

各障害者向けに既存のハードウエアやソフトウエアを細かく紹介しており、 具体的な活用例も紹介されている。障害を大きく4つに分けて分類しているが、複数の障害を持つ場合に、これらのコンピュータ支援製品を有効に組み合わせすることで、参考になるのではないかと取り上げた。これらの製品を日本で動作チェックしたり、日本語バージョン化することによって日本でも活用できるようになり、また、海外に利用者との交流も図れるようになるのではないかと期待する。

翻訳に際して

このサイトは多数のリンクを貼っているので、出来るだけ関心の深いコンピュータ支援装置の活用法やソフトウエアの使用例の多い部分について翻訳し、個々のリンクの翻訳は省略した。

また、製品リストを挙げたが、各製品リストの簡単な説明はあるが、入手先や動作確認ができているかわからないので、省略した。

訳者:前田慎一

はじめに

コンピュータによる障害者自立プログラム
(Computer for Handicapped Independence Program, CHIP)

コンピュータ技術での自立回復

障害者自立計画のためのコンピュータから、身体力、視力、学習力、聴力、認知力などが制限される人々にハードウエアやソフトウエアの情報が得られます。この情報サービスでは、サービスの必要な人にインターネットや電話を通じて無料で提供されています。CHIPは100%ボランティアサービスです。
CHIP計画は、障害者を支援するコンピュータシステムへの強い要望に応じて1988年にウイリアム・スティルウォ―ター博士が始めました。博士は、自身が四肢麻痺障害で、CHIPの責任者として現在、ボランティア活動をおこなっているので、身体に不自由な人の要望や制約を直接理解できます。スティルウォ―ター博士はN.Y.科学アカデミーの会員で2000年版の国際紳士録にも載っています。
今回、登録されているすべてのハードウエアとソフトウエアを編集しました。二人の四肢麻痺障害者が入力作業をおこなっていますので、大変時間がかかります。どうか我慢してください。可能な限り情報をすべて提供いたします。
ご意見やご提案がございましたら、お知らせください。現在、障害者用の支援技術について最新の情報データベースを作成中です。最新の製品情報がありましたら、下記までご連絡ください。
E-Mail: dr_bill @ wolfenet.com

A. 視覚障害者向けシステム

1. 一般情報

保健統計局の国立センターによる調査では、140万人のアメリカ人が重度の視覚障害(一般の新聞印刷が読めないことを定義している)をもち、そのうち半数が法的に全盲者として登録されています。これらの人々の多くは、コンピュータを使用しており、さらに手助けとなることでしょう。
IBM PS/2やPC系コンピュータは、多くの異なる環境下で、例えば、教育、仕事、レクレーション、あるいは日常生活などで使われる大切な道具です。マイクロコンピュータ産業での技術改良が続けられ、現在あるいは潜在的な利用者は、視覚障害者を含めて急速に増加しています。特別に改造したハードウエアやソフトウエアも作られています。

<視覚障害者にとってコンピュータはどのように役立ちますか。>

拡大器
視野狭窄の人にとって標準のコンピュータ画面や印刷した文書を読むことは障害となります。次のような改造した拡大出力装置(拡大器)が役立ちます。標準画面用に拡大レンズ、標準画面での大きな文字、解像度や色相を改良した代替画面、画面装置またはプロジェクターなどや印刷出力装置では、大活字と読みやすいフォントなどです。
音声出力装置
音声出力装置または、コンピュータ化した音声は、全盲のユーザにとってコンピュータ画面の情報を聞くことによって読めるようにするものです。音声合成装置機能を持つ画面朗読ソフトウエアは、ユーザを他の人が見えるものを聞くことによって画面を読みとる手段となります。
点字
点字は全盲者のための代替出力装置です。点字装置には2種類あって、点字プリンタで点字用紙を出力して作り出すものと紙を使用しないで点字文字を取り消し可能なピンを使って触指の画面を利用するものです。ソフトウエアプログラムは点字装置で使用したファイルを必要に応じて翻訳することができます。
入力装置
入力装置の改造では、データ入力時に正確さと効率を改善する目的で、視覚障害者に使用されています。よく使われている装置は、キーボードです。ホームキー表示器(くぼみ/へこみ、あるいは、フェルト製のアップリケ)、キー代替(もっと大きく、固有のもの)、よく使用するキーなど。
音声合成
音声合成を含む改造品は音声出力装置で、データが視覚的に判断できないユーザにとって入力されるもので、データ入力しながら、直ちにフィードバックするようになっています。
光学読み取り機及び文字認識
コスト的にも性能的にも著しく進歩しているその他の技術としては、光学読み取り機や文字認識ソフトウエアです。印刷された情報は、機械が読めるようなコンピュータの形式に情報を変換するために、スキャナで認識された文字とデータを読み取るための代替出力装置(点字または音声合成)との組み合わせで表現されます。あらゆるユーザのために生産性や利便性を目指したIBM PS/2の製品が多数あります。
モデム
視覚障害者にとって役立つ道具は、モデムです。電話回線を通じて情報データバンクや電子掲示板にアクセスするために、機械での読み取り可能な情報を変換するソフトウエアです。遠距離通信技術での他の利用法として日常生活活動に見られます。コンピュータ化された住所録、電話をかけるための簡便な方法、バンキングやショッピングを家でできるようにしたことなどです。
キーボード補助入力装置

キーボード入力の手助けとなる製品としては、省略拡大/キーボードマクロ、スペルチェッカー、あるいはオンライン百科事典などです。オンラインの機械読み取り製品の文書は印刷したものが好まれますが、視覚障害者にとっては次のような改良した製品があります。

  • 音声合成装置機能をもつワードプロセッサー
  • ファイルリーダー・・・機械で読みとれるファイルを一般的な音声出力で提供するものです。
  • 情報ハンドラー・・・話をする電話帳、話をする計算機、一般的なファイル管理製品を朗読するものです。
  • ハードウエアやソフトウエアマニュアルの印刷文書の代替品例えば、カセットテープ、ブライユ、機械読み取り形式など。

以上を要約すると、技術やサポートは、多くの全盲者や視覚障害者に利用されるものです。コンピュータ技術はコンピュータを使う人すべてに利点があると認識を高めていくことがこれからの挑戦です。

2. 装置とソフトウエアのリスト

  • 2-1 拡大出力
    • Automated Viewing Table(AVT-2)
    • Beamscope U
    • BIGED 3.0
    • BOXlight LCD Projector
    • Braille Service
    • C2ILMAX
    • ChromaCCD
    • Compu-Lenz
    • Conrac Monitors
    • DATASHOW 480 Projection Pad
    • Definition AUTOSYNC
    • DesignView/19e
  • 2-2 点字に関する製品情報
    • 3M Braille Labeler
    • ABLE-2 Product Family
  • 2-3 画面読み取り機
    • ABLE-2 Product Family
    • Artic Business Vision
    • Artic Vision
    • Best Speech
    • Digital Voice for Talking Database
    • Double Talk PC
    • Enable Reader Speech System
    • Flipper
    • Freedom 1
    • IBM Screen Reader
  • 2-4 音声合成装置(Speech synthesizer)
    • Accent
    • Appollo Speech Synthesizer
    • Audapter Speech System
    • Best Speech
    • Braille'n Speech
    • Braille Blazer Printer
    • CallText 5000
  • 2-5 オーディオ出力及びその他オーディオ出力装置
    • Artic Encore
    • Calcworthy
    • Dual Channel(Receiver) Supura Headset
    • Laptalker
    • Mobility Products Catalog
    • Noteworthy
    • Premier 210
    • Quick Speak
    • Talking CD ROM Package
    • Verse Search
  • 2-6 IBM Screen Reader
  • 2-7 Screen Readerによるシンセサイザー
    • Accent
    • Appollo Speech Synthesizer
    • Audapter Speech System
    • Braille'n Speak
    • Braille Blazer Printer
    • CallText 5050
    • DECtalk
  • 2-8 光学式読み取り機
    • ABLE-2 Product Family
    • Arkenstone Hand Scanner
    • Arkenstone Reader
    • Boxer-Reader
    • DataSweep
    • DocuRead Expert
    • DocuRead IDB and EXPERT
  • 2-9 印刷文書の代替
    • 1-2-3 Learning Disk
    • Audio Cassette Tapes
    • Audio Cassettes
    • Book Manager
    • Braille Books for Children
    • Braille Transcription and Duplication
    • Cassettes
  • 2-10 ワードプロセッサー

B. 身体障害者向けシステム

1. 一般情報と対応技術

身体障害者にとってコンピュータ技術は日常生活や業務活動で自立するための機会を提供します。改良によってコンピュータは身体行動に影響を与える障害者にとって身近なものとなっています。身体障害者は重度が異なるのでコンピュータを選択する際に、あらゆる要求分野を考慮する必要があります。身体障害者の集団の中には、238,000人以上の四肢不自由者がPC装置や標準キーボードの改良品を使用しています。移動性、姿勢、耐久性、伝達などを考慮する必要があります。ある人々は標準コンピュータ装置の改良品を必要としており、また別の人々は入力装置の代替品または特殊な要求に対応したコンピュータにソフトウエアを追加する必要があります。

<身体障害者にとってコンピュータはどのように役立ちますか。>

キーボード補助装置

ある身体障害者は、標準のコンピュータキーボードを使えますが、片方の手または1本か2本の指、ヘッドポインター、マウススティック、ハンドスティックで入力するか、あるいは身体不自由名状態で入力しています。キーボード操作を簡単にするソフトウエアもハードウエアもあります。身体不自由な人やキー入力にヘッドスティックやマウススティックを使う人々は、偶然のキー誤操作を防ぐ方法が必要となります。キーを保護するものとしては、それぞれのキーにある穴を保護したキーボードです。ユーザにとって指、腕、スティックの動きを安定させ、他のキーを誤って押さないようにキーを選択できます。標準のIBMキーボードには、組み込み型の自動入力をするものがあります。キーを長く押えると、繰り返し操作が始まり、文字以外のものが入力できます。ソフトウエアプログラムは、速度を遅くしたり、この特徴を削除したりできます。一つの指で使うプログラムでは、ユーザがキー操作を変更できます。例えばSHIFT,CONTROL,ALTなどを2つ以上のキーで押す必要はありません。止め金具を止めたりはずしたりするキーラッチは、一時的にロックするときに使います。片腕で使用するタイピストにとってキーボードを再定義するプログラムは、どのキーも再割り当てをおこなってキーボードのレイアウトも再設計できます。例えば、キーは片手で指先間に均等に入力負荷がかけられるように割り当てすることができます。また、右手か左手で入力するかのレイアウトも可能です。

いくつかの例では、標準キーボードの代替または代用品が必要とされています。平らな表面では押せるのにキーをたたけない人には、膜状のキーボードがあります。面積の大きいものを求める人には、キーを大きくした拡張キーボードがあり、手足の動きが極端に限定されている人にとっては、縮小したキーボードもあります。頻繁に使用する言葉やフレーズを作るのに1つのキー操作でできるような注文でつくるキーボードもあります。

代替入力方法(スイッチ類)

キーボードはPCに入力するもっとも一般的な方法です。身体不自由な人にとって上述のような改造品では効率よくキーボードを扱えませんので、他の入力方法の開発がおこなわれてきました。またコンピュータの標準キーボードから操作するように代替します。文字や命令は、入力方法を使ってコンピュータに受け入れさせます。代替方法を選択した場合、使用しているすべてのソフトウエアがこの方法に対応しているかどうか確認する必要があります。例えば、ワードプロセッサーのプログラム、データベースのプログラム、教育用プログラムなどです。ある方法では、スイッチを使ってキーと同じようにデータを入力できます。身体のどの部分の動きもほとんどスイッチ操作で対応できます。スイッチはユーザが確実に制御出来る任意の行動に適応しています。例えば、チューブを吸ったり吹いたりすること、眉を動かすこと、あるいは金属板に触れることなどをスイッチの入切でできます。

ソフトウエアプログラムあるいはハードウエア装置でもあるスイッチインターフェースは、スイッチとコンピュータをリンクさせて動きます。スイッチでコンピュータを操作する1つの技術にスキャンニングがあります。ユーザは必要とする文字や言葉をコンピュータ画面から選択します。スキャンすることによってカーソルまたは明るくなった場所が1つの文字から次の文字へ繰り返し動きます。スイッチに対応すると、あたかもキーを押したようにコンピュータを選択できます。その他の技術として1つか2つのスイッチを使用するモールス信号です。このスイッチは標準キーボードの信号にドットやダッシュの形式を解釈するアダプターに接続しています。モールス信号の長所はスキャンするよりも早く、分離したパネルやコンピュータ画面を必要としません。直接選択する方法としてユーザは1つのアクションで目標項目を例えば、まばたき、ヘッドポインタ、ライトビームなどで示すことができます。選択した文字はコンピュータ端末または分離したパネルに表示されます。

音声認識
音声認識では、コンピュータが口頭命令を受け入れられるような代替入力方法です。予め用意した音声パターンが入力される音と比較されます。ある音声認識システムでは、システムを使う人が最初にコンピュータに接続したマイクロホンを通じてキーワードやフレーズを何回も繰り返し話すことによってコンピュータを訓練しなければなりません。コンピュータは音声パターンとしてこれを保存します。音声認識システムを上手に使うためには、各個人がシステムに保存したものと同じ音声パターンを発声することです。つまり、ユーザは常に同じ話し方をする必要があります。コンピュータが入力装置として音声部分を受け取ると保存した音声パターンと合致するかどうか調べ、その命令をセットアップしたキー操作を実行します。
加速技術
改良あるいは代替入力方法に関連して、その他の改造品が、キーボードまたは代替装置の入力速度を向上させます。省略拡大は、これはコンピュータによって自動的に言葉を拡張するもので、ユーザが予め定義した言葉やフレーズの速記バージョンを入力できるようにしたものです。言葉のリストや言葉の予見は、入力した言葉の最初の文字を使用し、言葉の選択に動的メニューを提供します。そこでユーザはそれぞれの文字を入力するよりも完全な言葉を選択できます。加速技術はアプリケーションプログラムまたは組み込み型のワードプロセッサー、多目的対応ソフトウエアプログラムなどを動作する別のソフトウエアとして利用できます。さらに加速技術の特徴はキーボード操作や代替入力システム用ソフトウエアプログラムに修正を加えたプログラムが含まれています。
電子伝達補助
話すのに使用する筋肉に障害のある人は、口頭伝達を高める技術を得られます。合成音声や記述装置を備えた携帯装置は、伝達の補助となります。これらの装置は様々な方法でアクセスできます。例えば、タッチセンサーキーボード、スイッチ、光学式ポインターなどです。これらは独立して使うか、ある場合にはコンピュータの代替入力装置として使用できます。
環境コントロール
環境コントロールプログラムは個人が照明、ラジオ、TV、電話、あるいはほとんどの電子装置を操作するのを手助けします。例えば、環境コントロール装置をスイッチ、音声認識システムなどを使って電動機操作に制限のある人が機器の電源入切が出来ます。更に環境コントロール補助装置はワードプロセッサーの目的でコンピュータを入力装置して機能します。

2. 対応装置とソフトウエアの一覧

  • 2-1キーボードの改良
    • 1-KEY
    • Access DOS
    • Bloorview Miniature Keyboard
    • Chamelon Keyboard Customizer
    • CLOSE-UP
    • CTRL,ALT,and SHIFT key Adaptation
    • DOS Director
    • Dreamer
  • 2-2代替入力装置
    • ABLE-2 Product Family
    • ACS Medicom Computer System
  • 2-3スイッチ類
    • 4-Plate Switch
    • 4-Pneumatic Switch
    • 4-Switch Joystick
    • 4-Pushbotton Switch
  • 2-4 IBM Voice Type
  • 2-5 音声認識
    • ABLE-2 Product Family
    • ACS Medicom Computer System
    • BUG Voice Command System
    • Butler-in-a-box
    • CINTEX
    • Doragon Dictate
    • IBM Voice Type
    • Intro Voice II
  • 2-6電子環境コントロール
    • ACESS-ABILITY
    • ACS Medicom Computer System
    • Butler-In-A-Box
  • 2-7印刷文書の代替
    • 1-2-3 Learning Disk
    • Book Manager
    • DOS Help!
    • DOS Helper
    • DS Tutor
    • Easy DOS 3.2
    • Help-Me with DOS
    • IBM Display Write 3 Learning Disk
    • Multimate Learning Disk
    • Online Books
    • Online Documentaiton
    • TECH Help !
    • Text Scanning
  • 2-8ワードプロセッサー対応技術
    • ACESS DOS
    • Attache/H2
    • Cacti WORD Processor
    • CINTEXT
  • 2-9 IBM ACESS DOS

C. 言語障害者向けシステム

1. 一般情報と適応技術

話し方または言語に障害のある人とは、発音の明瞭さ、音の発声、リズムに問題がある、口蓋破壊、言語発育遅れ、聴覚障害にかかわる病気、言語機能障害などを含みます。

<言語障害者にとってコンピュータはどのように役立ちますか>

話し方や言語に病気のある人は、コンピュータ操作をすることは不利益になるものではありません。ソフトウエアとハードウエアは、言語障害を補うような改善が図られています。コンピュータに接続するあるいはソフトウエアにつなげるスピーチシンセサイザーは話し方に障害のある人、全く会話の出来ない人のために音声出力として訓練や教育支援に使用されています。身体障害者でしかも言語障害のある人にとって目で追跡するシステム、ライトセンサー、代替スイッチ、代替キーボード装置などが伝達支援として、あるいはコンピュータで提供出来ます。

ミシガン・メモリ・シリーズ
精神的なリハビリテーションソフトウエアは、脳卒中や脳障害のある人を同定して治療するものです。このソフトは言語機能、例えば、知覚、記憶力、範疇、配列、つながりなどの欠損を発見して再訓練するものです。IBMはMichigan Memory Seriesというソフトウエアの開発に資金援助をおこなってきました。このソフトウエアは学習障害、伝達障害、読書障害、自閉症、精神衰弱、その他問題を抱える子供や学生に役立つものです。このプログラムは脳卒中、自閉症、神経に問題のある大人にも役立ちます。(もっと詳しい情報が必要であれば、言語障害者用製品リストにあるMichigan Memory Seriesをご覧ください)
電子伝達
コンピュータが簡単に接続できない時には、自分でもてる携帯伝達支援の入力装置は、言語障害や言葉がでない人が使うものです。これらの電子装置は一般にシンセサイザーに関連付けており、必要ならばスイッチで操作も出来ます。特別なコンピュータプログラムが開発されてきました。言語障害者にとって明瞭な発声や言語能力支援をするものです。これらの特別なプログラムは障害者を決定し、発生音声を訓練します。コンピュータを使って聞き手にとって品質上も繰り返し上も直ちにフィードバックするものです。

2. 対応装置とソフトウエア一覧

  • 2-1 THERAPY
    • Anivax Computer Speech System
    • Cafet
    • Computerized Speech Lab(CSL)
    • Deagnostic Report Writer
    • Eyegaze Computer System
    • First Words, Verbs, Categories
    • IBM Persona System /2 Speech Viewer
  • 2-2 Cognitive Skills
    • Alpine Tram Ride
    • Animal Hotel
    • Aphasic Series ; I Tthough XI
  • 2-3 電子伝達
    • ACS Medium Computer System
    • Alltalk
    • Augmentative Commnnucation Evaluation System (ACES)
  • 2-4 IBM Phone Communicator
  • 2-5 IBM Personal System/2 Speech Viewer
  • 2-6 IBM Voice Type
  • 2-7 Thinkable

D. 学習障害者向けシステム

1. 一般情報(学習)

IBMはコンピュータ技術がすべての学習者について異なるものであると明言しています。学習障害の項目は非常に広い意味で使われています。例えば、学習障害、精神障害、精神衰弱、その他学習や再学習に影響する障害などを含んでいます。コンピュータやソフトウエアは多くの場合、学習者に利点があります。

コンピュータは多感応対応アプローチを提供します。例えば、カラーグラフィックスやアニメーションなどの視覚信号、音楽、音声、音による点滅のオーディオ信号、キーボードやタッチ画面の触覚信号などを提供します。

ソフトウエアの支援では、以下のような教育戦略があります。標準とデモ、ドリルと練習、問題解決と一般化などです。更にプログラムは学生にとって難しい分野を発見し、問題解決の追加信号を送ります。コンピュータキーボードで入力することが、ペンと紙を使うのが困難な人にとって記述するよりも身体の調整が少なくてすみます。
コンピュータによって即座にフィードバックすることは、学習者にとって進捗度を測る目安となり、継続的な学習経験は自信につながります。学習障害のある人の中には、コンピュータ画面に表示される情報を見たり聞いたりすることの利点があります。つまり、画面を読むソフトウエアと音声合成装置を使って成し遂げられるものです。これらの解決は視覚障害者用センターリソースガイドの「オーディオ出力」の項目に記述されています。

<学習障害者のためにコンピュータはどのように役立ちますか。>

コンピュータは創造的的で自立学習するための実際の環境と同じように、危険の少ない学習環境を提供する公平な家庭教師として位置付けられています。コンピュータを使って学習者は入力装置(触覚、音声)、出力装置(グラフィクス、テキスト、オーディオ)、一定の説明などを操作しながら自身の体験を調整したり、操作したりします。難しい学習形式で、各個人に学習活動をもっと参加させる動機付けとなります。各個人はコンピュータを使って自分の力を最大限発揮し、弱点を補います。

教育現場では、障害のある学生と一般の学生を一緒にすることを強調しています。コンピュータ技術の利点はすべての学習者を平等に扱うことです。コンピュータ材料は一般の学生と同じ環境で障害のある学生を参加させることで多くの学習形式を生み出すものです。IBMは学習障害のある学生を支援するのに効果的な開発プログラムに資金援助をおこないました。Michigan Memory Seriesソフトウエアは、医学的あるいは実際教育をした後で、一連の回想の変化を調べるために病気の進行を評価するのに総合的に信頼のある方法を求めている臨床医師を効率よく支援するものです。

また、教育者や管理者は、電子掲示板やデータベースを使って利益を得ています。管理ツールは、教師にとって個人教育計画を作成し、政府のガイドラインの軌道に沿っているかを判断するものです。コンピュータは教師が学生と過ごす多くの時間から解放してくれます。読書、言語科目、数学、精神的な読み取り能力、あるいはその他能力などの色々なソフトウエアプログラムがあります。学生にプログラムを選定する時に、教師は教育方法、発表の提案、記録保存、プログラムに使われる教師の効用などの形式を考慮します。
例えば、あるプログラムでは、教育方法、教育と演習、教育ゲームと戦略などを組み合わせて使えます。更に発表提案では、カラーグラフィックス、ヒント、音声出力、コンテンツなどの使い方が聴力を付けるのに意義があります。特別な教育やリハビリテーションの専門家にとって、管理上評価プログラムは利点があります。ある聴覚障害のある人にとって聴力や精神機能を向上するコンピュータ
ソフトウエアは一部の解決策にすぎません。身体的にも感情的にも問題のある人にとって、その他の支援ソフトウエアやハードウエアはコンピュータに接続するのに必要なものです。

2. 対応装置及びソフトウエア一覧

  • 2-1 Reading / Language Art
    • Release Help Me ! - Spelling
    • Adventures With Quin
    • Alphabet Circus
    • Analogies Tutorial
    • Academic Skill Builders in Language Arts
    • Bouncy Bee Learns Letters
    • Bouncy Be Learns Letters / Words
    • Bouncy Be Learns Words
    • CARA (Computer Assisted Reading Assessment)
    • Computer Assisted Writing ( CAW)
    • Core Reading and Vocabulary Development
  • 2-2数学
    • Adventures in Math
    • Alge-blaster Plus !
    • Arcademic Skill Builders in Math
    • Arith-Magic and Arith-Magic II
    • Basic Math Competency Skill Building
    • Basic Number Concepts
    • Block It
  • 2-3その他の学術分野と精神的な読書能力
  • 2-4アセスメント、学術ツール、IEP プログラム
  • 2-5 IBM Tinkable

※ 詳しい内容につきましては、原文サイトでご確認・お問合せください。

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