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ニューひょうご 2003年9月より転載

     
 
作業所などで作った製品を
全国規模で通信販売
 
 

 

うずまきクッキーの写真
手作りの温かさが感じられる「うずまきクッキー」。


 県内の授産施設や小規模作業所で作る製品を通販会社の商品企画担当者がアドバイスし、商品としての質を高め、それを通販の流通ルートに乗せて全国販売する新たな試みが行われている。

 このプロジェクトは、障害者の就労を支援する社会福祉法人プロップ・ステーションと神戸市にある大手通販会社の(株)フェリシモ、さらに県や神戸市も協力し、産官民が一体となって展開しているもの。

 今年1月、県内の授産施設や小規模作業所を対象に製品づくりの参加を呼び掛けたところ、3月までに県外の施設も含めた45施設から生活雑貨や陶器、製菓など110点の作品の応募があった。この中から今回、第1弾として、「うずまきクッキー」と「さをり織」の2商品をカタログに掲載し、売り出すこととなった。

展示会の写真
カタログ販売に先駆け、45施設から応募された作品110点の展示会を開催。


 社会福祉法人プロップ・ステーション理事長の竹中ナミさんは、「私は障害者を含め限りない可能性に挑戦する人を"チャレンジド"と呼んでいます。道なき所に一歩を踏み出した45の施設だけでなく、これをきっかけに他の施設もどんどんチャレンジする気持ちをもって取り組んでほしい」と話す。


 今回販売される2商品の申し込みはすでに終了しているが、このプロジェクトでは、作業所などで提案のあった製品の中から、今後も随時商品化に向けて検討を重ね、第2弾、第3弾の商品を企画していく予定だ。

 問い合わせは、社会福祉法人プロップ・ステーションCCP事務局TEL078(845)2263、県障害福祉課TEL078(362)3194へ。

さをり織の写真
丁寧に織り上げられた個性豊かな「さをり織」の雑貨と小物。