[up] [next] [previous]
  

神戸新聞 2002年12月18日より転載

     
 
活躍する障害者見つめ
 
 
神戸で学んだ人々を題材に
 
 
牧田氏が写真集
 
 
 
 
 

写真集の1ページ。吉本新喜劇の舞台に上がり、満足そうな「チャレンジド」たちの姿をとらえている

 神戸市東灘区の社会福祉法人「プロップステーション」で学び、各分野で活躍する障害者らを紹介した写真集「チャレンジド」(吉本音楽出版)がこのほど発刊された。出版元は吉本興業の関連会社。神戸から巣立った「チャレンジド(障害者)」の姿に吉本の笑いのエッセンスも加え、見る人に元気を与える写真集に仕上がった。

 口にくわえた棒でパソコンのキーボードをたたく男性や、コルセットと車いすで体を支えながら絵をかく女性など、写真集には、障害に負けずに挑戦を続ける人たちの自然な姿が収められている。

 写真はすべてモノクロ。光と影のコントラストが「チャレンジド」のありのままの表情を際立たせる。

 撮影したのは、人物写真で知られる写真家牧田清氏。プロップステーションの竹中ナミ理事長の講演で、その性格に魅せられたのがきっかけといい、約1年かけて撮影した。

 牧田氏の仲介などで吉本興業の関連会社が出版を手がけることになり、新喜劇の劇場で撮った写真も掲載。竹中理事長と吉本興業の木村政雄常務(出版当時)の対談も収録されている。

 竹中理事長は「チャレンジドは同情を集める存在ではなく、逆に元気を与えてくれる人たち。そこが表現されていて、うれしい」と話している。

 2,000円(税込み)。プロップステーション TEL 078−845−2263


[up] [next] [previous]



プロップのトップページへ

TOPページへ