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河北新報 2001年9月12日より転載

     
  ふれあい宮城
障害者と高校生が大会HP制作
 
  障害乗り越え感動レポート  
 
 
  会場のドラマ取材
”裏方”の奮闘にも焦点
 
     

 国体会場の感動を世界へ発信―。11日に閉幕した「新世紀・みやぎ国体」夏期大会の期間中、県内の障害者と高校生たちが協力して、競技結果や選手たちの活躍ぶりなどを伝える独自のホームページ(HP)を制作した。熱戦の続く競技会場を歩き回り、自分たちの視点で表現した生のリポートで国体に花を添えた。



「デモスポ行事」として開催されたニュースポーツゲームズの出場選手を取材する宮城二女校の生徒たち=仙台市青葉区の県スポーツセンター

 HPを作ったのは、5年前に病気が原因で車いす生活になった佐々木智幸さん(25)=仙台市宮城野区=と、県内13の高校写真部員70人。そろいの青いベストを着たリポーターが、競技会場の”ドラマ”にデジタルカメラを向けた。

 宮城二女高2年の佐藤裕子さん(17)は、仙台市であったデモンストレーションスポーツ行事「ニュースポーツゲームズ」の模様を報告。「慣れない取材は大変だったけど、競技結果のほか、会場で働くボランティアの様子も紹介できた」と声を弾ませた。

 多賀城市でボウリング競技を取材した仙台商高3年の佐藤嘉真君(18)は「国内トップレベルの大会で、力と技がぶつかり合う瞬間を切り取りたい」。利府町の県総合プールに通い詰めた佐々木さんも「障害者の視点で、秋季大会も伝えたい」と張り切っていた。

 障害者と高校生によるHPは、国体などでバリアフリー(障壁除去)の実現を目指す県が、障害者の在宅就労を支援している社会福祉法人プロップ・ステーション(神戸氏)と共同で開設。高校生らの取材した記事と写真はいったんサーバーに送信された後、プロップ・ステーションに登録している全国6人の障害者が編集し、HP上で公開した。

 夏期大会のほか、10月13日に開幕する秋季大会でも活動する予定だ。

 HPの公開は、10月31日まで。アドレスはhttp://kokutai.prop.or.jp/search.htm


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