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毎日新聞 2001年8月29日より転載
     
  ネットで競技観戦を  
 
 
  みやぎ国体で県がホームページ開設
障害者らが取材、編集
 
     



 9月8日から夏期大会が始まるみやぎ国体で、県は初めて、競技や大会運営の様子をインターネット上で紹介する事業「みやぎ国体レポート」を展開する。国体では県内全市町村が会場となるが、各地域に高校生や障害者を記者として派遣し取材。在宅の障害者が編集者となり、ホームページ上に記事や写真を掲載する試み。会場に足を運べない人でも、観戦の感動や興奮を味わえそうだ。

 みやぎ国体では99の正式競技のほか、一般県民も参加するデモンストレーション競技などが行われる。この試みでは、県内36校の高校生・高専生や障害者計266人の記者を全ての会場に派遣。競技風景をデジタルカメラで撮影し、競技の模様を記事にまとめ拠点サーバーに送信してもらう。

 一方で記事や写真を、6人の在宅障害者がサーバーから引き出して編集。大会開催中、毎日午後5時ごろをめどに、その日の模様をHP上に掲載する。

 県は各都道府県の成績などをネット上で速報するが、「大会の感動をより身近に感じてもらおう」と企画。さらに「バリアフリー国体」を目指しているだけに、障害者も運営に参画できる試みを検討した。県国体・障害者スポーツ大会局によると、過去55回の国体でも、こうした試みはないという。

 HPは「新世紀・みやぎ国体レポート」でアドレスは「http://kokutai.prop.or.jp/search.htm」。公開期間は9月8日〜10月31日。

【高山祐】


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