街角ステーションの画面に見入る北側国交相(左)=神戸空港
(撮影・中西大二)
神戸空港で12日、年齢や障害に関係なく、誰もが使いやすくする取り組みとして、「神戸空港ユビキタス情報提供サービス」の実験前デモンストレーションがあった。
国土交通省の「自律移動支援プロジェクト」の一環。旅客ターミナルビルに約30個置かれたアクセスポイントと、利用者に貸し出す携帯端末を無線で結び、さまざまなサービスを提供する。
具体的には、ターミナルビルに埋め込んだ約1300個のICチップで利用者の位置を把握、現在地から搭乗ゲートまでの移動時間や避難誘導を知らせたり、飛行機の出発時間の変更などを、音声や手話で利用客に提供することが可能となる。
世界初となる空港内での実証実験は、3月中旬から開始予定。ターミナルビル2階の大型表示板「街角情報ステーション」では、観光や災害情報を利用客に提供する。視察した北側一雄国交相は「世界初の試みに期待している。ユニバーサル空港の利点を発揮してほしい」と話した。(安田英樹)