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神戸新聞 2005年8月19日より転載

 

神戸空港発「ユニバーサルの風」

自律移動支援 ICタグ設置 端末へ情報、客誘導


2006年2月16日に開港する神戸空港について、北側一雄国交相は18日、「ぜひ世界初のユニバーサルデザインの空港にしたい。神戸からユニバーサルを発信したい」との考えを示した。同日、神戸市内で開幕した「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議」のセッションで語った。


チャレンジド・フォーラム開幕 国交省が提唱

国交相は、実験中のプロジェクト「自律移動支援」システムを全国で初めて神戸空港ターミナルビルに導入。高齢者や障害者、外国人ら、だれもが使いやすい空港にする方針。

ビル内の通路など各所にICタグを設置し、利用客が携帯端末によってICタグと交信、搭乗に必要な情報や観光情報を得られるようにする。目の不自由な人も自分の位置を確認しながら、音声案内に従って目的地に移動できる。国交省は「世界で最も進んだ移動支援システム」としており、バリアフリーにも配慮するなどユニバーサルデザインを徹底するという。

北側国交相は、ユニバーサルデザインのまちづくりを重視する意向を表明する中で、神戸空港のあり方について触れた。

フォーラムは実行委と社会福祉法人「プロップ・ステーション」(同市東灘区)の主催で、高齢者や障害者も暮らしやすい「ユニバーサル社会」をテーマに19日まで開かれる。

(網 麻子)


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