
位置確認のデモンストレーションをする視覚障害者。坂村委員長(右)が手にするのと同じ携帯端末をポケットに入れており、音声で道案内が流れる=神戸市役所ロビーで
視覚障害者や日本語がわからない外国人が街角に埋め込んだICタグを利用して位置確認や道案内などの情報にアクセスできる国土交通省の「自律移動支援プロジェクトの実証実験」が19日、神戸市で始まった。神戸がモデル地区となり、市内の公共施設や繁華街、観光地などの地中に4万個のタグが埋設されている。この規模の実験は世界で初めてという。
ICタグに専用の携帯端末を近づけると、店舗案内や目的地までのルートが表示される。英語や中国語など4カ国語を使用。視覚障害者には音声で流れる。
この日は神戸市役所で、矢田立郎市長らが出席して開始式をした後、デモンストレーション。視覚障害者がタグが設置された庁舎に近づくと「神戸市役所南側玄関です。前方は自動ドアです」などの情報がポケットの携帯端末から流れた。
市民モニターを募集し、今年度中に実験を重ね、06年度にはさらに別の地方でも導入する。
同プロジェクト推進委の坂村健委員長(東京大学大学院教授)は「インフラを作るには時間がかかるが、衛星を利用すれば、災害時の安否確認も可能になる」と話していた。
【武内彩】
