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日刊建設工業新聞 2005年3月17日より転載

愛・地球博でユビキタス実証実験

ICタグ活用し会場案内や障害者支援

国交省


国土交通省は、2005年国際博覧会「愛・地球博」(愛知万博、3月25日から9月25日)で、ユビキタスコンピューター技術を活用した「多言語による会場案内」「障害者等への目的地案内」の2システムの実証実験を行う。

「多言語による会場案内」(ビジットジャパンキャンペーン)の実証実験は、訪日外国人を対象に、同博覧会の長久手会場内のパビリオンを結ぶ空中回廊「グローバルループ」(延長約2.6キロ)上で行う。

海上施設(パビリオン、トイレ、レストラン)や展示内容などの情報を、日本語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語などの言語でも提供する。グローバルループに50メートル間隔で微弱無線マーカーを設置しておき、携帯端末「ユビキタスコミュニケータ」を持った利用者が近づくと、情報が自動的に流れる仕組み。会場内の案内板などにはICタグの入ったシールを貼り、タグから場所情報なども受け取れるようにする。

「障害者等への目的地案内」(自律移動支援実証実験)は、障害者らにモニターになってもらい、瀬戸会場入口からパビリオンまでの通路で実験を行う。視覚障害者用の点字ブロックにICタグを内蔵しておき、専用の白つえを介して場所情報を読み取る。同時に、ユビキタスコミュニケータからはナビゲーション情報を取得できるようにしておく。車椅子にICタグリーダーを備え付ければ、車いす利用者も実験に参加できる。


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