国土交通省は、自律移動支援プロジェクトの一環として、ICタグなどに付与する場所コード体系の検討に着手した。15日都内で、学識者や関係省庁の担当者で構成する「自律移動支援に関わる場所情報検討専門委員会」(委員長・大石久和東大COE特任教授)の初会合を開催し、▽場所コードの付与方法▽インテリジェント基準点(ICタグを埋め込んだ測量用の基準点)のあり方▽場所コードとインテリジェント基準点の連携―などについて意見交換した=写真。
同プロジェクトは、超小型のICタグなどを使い、「いつでも、どこでも、だれでも」が自律して移動できる環境を整備しようというもの。個々の場所を識別する固有コード番号(場所コード)を付与したICタグをインフラ施設などに埋め込み、携帯用端末機に各種の情報を発信。現在地や目的地までの移動方法など、さまざまなサービスを提供する。05年度から神戸で本格的な実証実験が開始される。
専門委は、同省が設置した「自律移動支援プロジェクト推進委員会」(委員長・坂村健東大大学院教授)の下部組織として設置。神戸市内での本格実証実験などに向け、場所コードの付与方法などの検討を行うとともに、コードに対する考え方を今後議論する。