関係各位

 

 

 

 

 

 

チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議趣意書

 

 

 

 

 

1998.8.6

 

 

 

 

チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議 実行委員会

 

1. 開催趣旨

 21世紀を目前にして、私たちは社会構造、生活様式、経済、文化などあらゆる分野において、これまでに経験しなかった速い変化の中に暮らしています。日常生活は、以前と比べて確かに豊かになってきました。それを支えているのが、ネットワークをはじめとするIT(Information Technology =情報技術)です。

 米国では、仕事を持ち、積極的に社会に参加していこうという前向きな障害者のことを指して「チャレンジド(Challenged)」という言葉が使われています。彼らの挑戦意欲を実現する手段としても、ITは大きな役割を果たしています。つまり、コンピュータネットワークをはじめとするITは自由な空間移動が困難なチャレンジドにとって、ビジネス社会に参入する強力な武器となりうるのです。しかしながら、その実現のためには、まだまだ越えなければならないハードルがあります。たとえば、チャレンジドがITを使いこなす力や専門業務能力を身につけなければなりません。さまざまな障害を持つチャレンジドが使いやすい情報機器の開発も求められます。そのような技術的な課題の解決だけではなく、雇用制度や雇用条件の改革といった社会制度面の整備も必要です。さらに、チャレンジド自身の意識改革も求められています。

 今回開催予定の「チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議」は、
(1) 情報技術を用いて自立を目指すチャレンジド同士やチャレンジドと企業・組織の情報交換や出会いの場の創出  
(2) チャレンジドを取り巻く産官学民及び地域コミュニティに関する情報交換や連係の場の創出  
(3) チャレンジドのための社会システムの変革に関する意見交換と提言 などを目的としています。

 本国際会議は、この目的のために関連する国内外の方々が一堂に会する場として設定されました。参加者としては、チャレンジドや保護者、学校関係者および、関連する産学および中央や地方の行政関係者、NPO関連の方々を想定しています。

 ぜひ、本国際会議開催の趣旨をご理解いただき、関係各位の皆様の「チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議」へのご協力を賜りますことを、お願い申し上げます。

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チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議 実行委員長
神戸大学 工学部長 北村 新三


実行委員会

株式会社ニューメディア 代表取締役 天野 昭
神戸大学 都市安全研究センター 教授 上原 邦昭
株式会社地域活性化研究所 代表取締役 川島 正英
ルーテル学院大学 教授 教授 清原 慶子
日本電信電話株式会社 NTT神戸支店 支店長 倉谷 光一
東京大学 社会情報研究所 助教授 須藤 修
プロップ・ステーション 代表 竹中 ナミ
神戸大学 大学院 自然科学研究科 教授 田中 克己

 

2.開催概要

(1)名称

「チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議」

英語名:Challenged Japan Forum Universal Meeting

 

(2)テーマ

「Go for it!(やるしかない!)」

情報技術を用いたチャレンジド(障害者)の就労促進の理想像を考察する。

 

(3)主な内容

a.チャレンジドの雇用創造を推進するための国内外の組織の事例発表と意見交換

b.チャレンジド自身による就労時例の発表と意見交換

c.チャレンジドを支援するIT(情報技術)の事例や展望

d.チャレンジドのための社会システムのあり方や展望

e.チャレンジドのための地域社会と情報ネットワークのあり方や展望

 

(4)開催日、時間

1998年8月8日(土) 13〜18時 (18時〜20時30分はウェルカム・パーティ)

1998年8月9日(日) 9時30分〜15時

 

(5)会場

神戸ポートピアホテル(メイン会場+デモンストレーションスペース)

・NTTの協力により、高知県「よさこい祭り」の現場と中継(橋本大二郎知事、テレビ会議システムでセッションに参加)

 

(6)主催

チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議 実行委員会

 

(7)運営委員(五十音順、依頼中を含む)

a.実行委員会

委員長:北村 新三 神戸大学
天野 昭 (株)ニューメディア
上原 邦昭 神戸大学
清原 慶子 ルーテル学院大学
倉谷 光一 日本電信電話(株)
須藤 修 東京大学
竹中 ナミ プロップ・ステーション
田中 克己 神戸大学

b.プログラム委員会

委員長:上原 邦昭 神戸大学
榎本 輝彦 兵庫県
木村 義秀 神戸市
鈴木 重昭 プロップ・ステーション
鈴木 寛 通商産業省
田中 敦仁 自治省
松田 圭一 伊藤忠テクノサイエンス(株)
吉井 勇 (株)ニューメディア

 

c.財務委員会

委員長:田中 克己 神戸大学
市村 浩一郎 阪神・淡路コミュニティ基金
桂川 幸治 阪神・淡路産業復興推進機構
永吉 一郎 実行委員会事務局
吉井 勇 (株)ニューメディア

 

d.ボランティア運営委員会

委員長:上原 邦昭 神戸大学
榎本 亮 兵庫県
木村 義秀 神戸市
竹中 ナミ プロップ・ステーション

 

e.ローカル・アレンジメント委員会

委員長:村上 健一郎 実行委員会事務局
鈴木 重昭 プロップ・ステーション
松田 圭一 伊藤忠テクノサイエンス(株)
松本 笑美子 神戸マルチメディア・インターネット協議会 事務局

 

f.広報委員会

委員長:永吉 一郎

    吉井 勇

実行委員会事務局
(株)ニューメディア
川越 利信 JBS日本福祉放送
板東 直樹 マイクロソフト(株)

 

(8)後 援 (順不同)

    自治省、労働省、厚生省、通産省、建設省、文部省、郵政省、兵庫県、高知県、宮城県、神戸市、

    兵庫ニューメディア推進協議会、神戸マルチメディア・インターネット協議会、JBS日本福祉放送、

    はりまインターネット研究会、(財)阪神・淡路産業復興推進機構、阪神・淡路コミュニティ基金、

    神戸商工会議所、(社)神戸青年会議所、(社)日本パーソナルコンピューターソフトウェア協会、

    (財)さわやか福祉財団、(財)神戸都市問題研究所、神戸地域産業フォーラム、(株)地域活性化研究所、

    スマートバレージャパン、

    その他企業数十社(協賛企業を募集中です)

     

(8)参加者数

メイン会場:400名(ただし、ウェルカムパーティは150名)

(9)フォーラムのトピックス

●海外先進事例---スペインのオンセ(ONCE)1 とスウェーデンのサムハル社(SAMHALL)2 を招へい。

●多彩なゲスト・スピーカ

・兵庫県/貝原知事、宮城県/浅野知事、高知県/橋本知事によるネットワークカンファレンス。

・その他企業トップ、省庁・自治体リーダーなど多数参加予定。

●NPOと企業と行政が連携して、目前に迫った高齢化社会とチャレンジドの社会参加を支援する、具体的な政策案を提示する。

●トーキング・サイン・システム(視覚障害者の赤外線誘導装置)を、会場に隣接するダイエー・コーズ店に敷設して、来場者に体験してもらう。(8月1日〜9日)

●メンバー全員がチャレンジドのバンド「ALMA」によるライブ演奏。`95年ヨコハマ ハイスクール コカ・コーラホットウェーブ フェスティバルでグランプリに輝いた“アプローズ”が前身。`97年10月デビューシングル「まぶしい夢」発売

●今村昌平監督(「うなぎ」`97 など)の主宰する日本映画学校のスタッフ制作によるプロップ・ステーション3 の活動を半年にわたってドキュメントした映画を会場で初上映。今村昌平監督総監修。(川崎新百合映画祭他出品予定)

●会議の模様を、NTTが運営する「ハローねっと・ボランティア」ホームページ(http://www.wnn.or.jp/wnn-v/)で生中継。


1.オンセ視覚障害者福祉団体。National Organization of the Spanish Blindの略。1938年設立。全盲または視覚障害者の会員5万人で構成される。スペイン国家から宝くじの発行を認可されている。そこから得た収益を様々な投資で運用し、障害者の雇用促進活動や社会インフラの整備などにあてている。

2. サムハル社1980年設立。現在28のグループ会社と32,000人の従業員を擁するスェーデンでも最大の企業グループ。親会社のサムハルABは政府直営企業である。社員の90%が障害者。事業はソフト開発、製造、サービス業など多岐にわたる。スウェーデン最大の業務請負会社。

3. プロップ・ステーションコンピューターを利用して障害を持つ人(Challenged)の自立と社会参加、とりわけ就労の促進や雇用の創出を目的に活動するNPO。「プロップ(prop)」とは支柱、つっかえ棒、支え合いを意味する。1991年5月設立。本部、大阪市北区。神戸支部は1997年2月開設。
神戸市東灘区向洋町中6-9 神戸ファッションマート6E-13。URLは、http://www.prop.or.jp/

(10)入場料

5,000円 2日間通用します。 (ウェルカムパーティは別途、6,000円)

 

(11)連絡先

チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議 事務局

〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中6−9 神戸ファッションマート6N−03

神戸デジタル・ラボ 内

担当:永吉、村上、松本

TEL.078-845-2292 FAX.078-857-8758

e-mail:cjf@prop.or.jp

Home Page:http://www.prop.or.jp/cjf4

口座:さくら銀行 六甲アイランド出張所 (普)3203572
名義人; CJF国際会議実行委員会事務局
* 協力金などの振込みに当たっては、必ず振込名義人の後ろに、「CJF」を付加してください。
(ex. ○△開発(株)CJF)また、振込み人の正確な連絡先電話番号を記入ください。

 

ご参加の申し込み ご参加の申し込み 会 場 地 図

3.プログラム

1日目:8月8日(土)

時間

項目

内容

12:30

開場

13:00〜13:15

オープニング

・開会宣言---15

 実行委員長 北村 新三 神戸大学工学部長

 実行委員会 プログラム委員長 上原 邦昭 神戸大学教授

 チャレンジド・フォーラム座長 須藤 修 東京大学助教授

13:15〜15:00

セッション1

チャレンジドの就労を支援する国内外の組織

 Domestic and Foreign Organization for Challenged

ナビゲータ:金子 郁容 慶応義塾大学教授

オンセ(スペイン)---45

サムハル社(スウェーデン)---45

プロップ・ステーション---15

15:00〜16:00

特別試写

ドキュメンタリ映画「チャレンジド」上映

 The Preview of `Documentary film of Challenged in Japan´

16:00〜16:15

休憩

16:15〜17:15

セッション2

パネルディスカッション「チャレンジドのための就労創造」

 Job-making for Challenged

パネルディスカッション

コーディネータ:金子 郁容 慶応義塾大学教授

パネラ:オンセ、サムハル社、プロップ・ステーション

17:15〜17:30

休憩

17:30〜18:45

セッション3

ケーススタディ「企業・組織における就労創造への取り組み」

 Company, Organization and Job-making

ナビゲータ: 田中 克己 神戸大学教授

●VCOMジョブマッチングシステム4の紹介

●チャレンジド自身による就労事例発表

●日本電信電話(株)によるチャレンジドに対する発注事例発表

18:45〜19:00

休憩

19:00〜21:00

ウェルカム・

 パーティー

●浅野史郎 宮城県知事による挨拶

●ロックバンド「ALMA」チャリティ公演

4VCOMジョブマッチングシステム: 障害者を雇用したい企業や団体の求人情報と就労を希望する個人や業務請負団体による求職情報をデータベース化し、関心のある個人/企業/団体が自由に閲覧できる「情報広場」を提供することを目的としたシステム。プロップ・ステーションも運営協力を行っている。VCOMプロジェクトは慶応義塾大学金子郁容研究室が中心になって実施されている研究プロジェクトである。URLhttp://www.vcom.or.jp

2日目:8月9日(日

時間

項目

内容

09:00

開場

 

09:15〜11:15

セッション4

チャレンジドとインフォメーション・テクノロジー

 Challenged and Information Technology

ナビゲータ: 上原 邦昭 神戸大学教授

・伊丹市総合教育センター

(株)アクセススインターナショナル

マイクロソフト(株)

日本シリコングラフィックス(株)

プレクスター(株)

11:15〜11:30

休憩

 

11:30〜12:30

セッション5

チャレンジド・高齢者の参画意欲を高める社会システム作り

 Social System for Challenged

・コーディネータ:須藤 修 東京大学助教授

・パネラ(順不同):

自治省(現総務省)地域政策室課長補佐:田中敦仁

通産省(現経済産業省)電子政策課長補佐:鈴木寛

郵政省(現総務省)放送行政局衛星放送課長:中田睦

労働省(現厚生労働省)障害者雇用対策課調査官:依田晶男

日経連労務法制部次長:西嶋美那子

12:30〜13:30

食事休憩

 

13:30〜14:45

セッション6

コンピュータネットワークを活用したチャレンジドにも優しい新しい地域コミュニティの創造

 Regional Community for Challenged

・総合司会:竹中 ナミ(プロップ・ステーション)、田中 敦仁(自治省)

・コーディネータ:成毛 真(マイクロソフト(株)代表取締役社長)

・パネラ:  貝原 俊民 兵庫県知事

       浅野 史郎 宮城県知事

       橋本 大二郎 高知県知事(テレビ会議システムによる出演)

 清原 慶子(ルーテル学院大学)、

14:45〜15:00

セッション7

クロージング「Go For It!」

・実行委員長挨拶 北村 新三 神戸大学工学部長

・国際会議のまとめ、「神戸’98★89宣言」の発表

  実行委員会財務委員長 田中 克己 神戸大学教授

 

以上


ご参加の申し込み

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会 場 地 図

第1回Challenged Japan Forumの報告
第2回Challenged Japan Forumの報告
第3回Challenged Japan Forumの報告

チャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議の報道記事

NEW今回のフオーラムの報告


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