金子 郁容(かねこ いくよう)

慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス大学院 総合政策学部政策・メディア研究科 教授
末廣ハウス代表
VCOM運営委員長


1948年 東京生まれ

慶應義塾大学工学部卒業後渡米し、3年後にスタンフォード大学にてph.D(工学博士号)取得。
ウイスコンシン大学経営工学科、計算機科学科併任準教授をつとめるなど、アメリカ、ヨーロッパで12年間過ごし帰国。一橋大学商学部教授を経て1994年4月より現職。その間、エッセン大学 (西ドイツ)客員教授、統計数理研究所客員教授、三菱総合研究所客員研究員などを歴任。

大学院では、情報論、ネットワーク論および非営利組織論を担当するなど、情報と関係性のプロセスに関心を持つ。非営利組織が情報ネットワーク技術を使ってコミュニティの知を担うしくみを探る。
一方、自ら東京中野に設立した「末廣ハウス」の代表として非営利組織の運営にあたり、理論と実践の両面から、地域と国際舞台における新しい社会の仕組みづくりと人材育成のモデル作りを目指している。

最近、阪神大震災の復興支援に際し、インターネットと商用パソコンをつないだボランティア支援システム「インターVネット」を立ちあげた。さらにこのシステムを使った情報コミュニティづくりプロジェクト「VCOM」を95年5月より始動した。

最近の活動

(社)社会開発研究所「社会参加活動システム調査」委員
通産省「コミュニティナレッジ研究会」委員
東京海上研究所「ボランタリー・エコノミーに関する研究会」委員
NHK教育「週刊ボランティア」セミレギュラー(94/4〜現在)
国土庁「情報化の進展と首都圏の将来ビジョン研究会」委員
NTT「電気通信技術委員会 情報通信環境分科会」委員
郵政省「高齢者・身体障害者の社会参加支援のための情報通信の在り方に関する調査研究会」委員
郵政省「パソコン通信ネット連絡会/非常災害時対応検討部会」部会長
東京都「21世紀を展望する新たな都の行財政のあり方を考える懇談会」委員

著書

「ネットワーキングへの招待」「<不確実性と情報>入門」「空飛ぶフランスパン」「ボランティア もうひとつの情報社会」「企業の社会貢献活動とは」(以上単著)
「ネットワーク組織論」「経済の生態」「電脳都市感覚」(以上共著)

最新刊「インターネットストラテジー」(松岡正剛・吉村伸との共著、ダイヤモンド社)