山陽新聞 2011年7月17日号より転載

障害者5人 パン作り学ぶ

岡山で講習会 職人が指導


西川さん(右から2人目)の指導でパンを作る参加者ら

  障害者の自立や社会参加につなげようと、プロのパン・菓子職人が障害者に技術を伝える講習会が16日、岡山市北区大供、西日本調理製菓専門学校で開かれた。岡山、山口県の施設や作業所で菓子製造などにあたる5人が参加し、米粉パン作りを学んだ。

 神戸市の社会福祉法人プロップステーションと日清製粉でつくる神戸スウィーツ・コンソーシアムが2008年から実施し、県内では初開催。

 指導に当たったのは、パンの著作などもあり、現在は神戸市で製パン店を営む西川功晃さん。参加者は「生地は優しく扱って」などのアドバイスを受け、生地を丸める作業からスタート。ぎこちない手つきながら丁寧に作業を進め、抹茶あんパンやチーズを練り込んだプティフロマージュなど3品を仕上げた。

 岡山市南区藤田の作業所でパンを作っている井上薫さん(44)は「初めて作った米粉パンは、もちもちしておいしかった。作業所のみんなとまた作りたい」と話していた。

 講習会は11月までの3回シリーズ。次回は菓子職人がケーキと焼き菓子を指導する。

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