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産経新聞 2004年3月29日より転載

     
 
ナミねぇ in 国会
 
 
 
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 2月26日、私は衆議院予算委員会公聴会に公述人ということで招かれました。政府の来年度予算に対して意見を述べよというので、「チャレンジド(障害を持つ人)が保護や隔離・救済の対象として位置づけられるのではなく、社会の支え手にもなれる日本を実現するための予算への転換」、そして「ユニバーサル社会の創造を!」と訴えました。

 また3月10日には参議院「国民生活・経済に関する調査会」に参考人として招かれたのですが、この調査会はテーマそのものが「ユニバーサル社会」ということで、こういう時代がきたんや!と喜びと感謝を込めて発言させていただきました。

 緊張したくないので、いつもの通りのジーパン姿に上着は腕まくり、という格好で両院に出向いたのですが、終わってから、「そんな格好で登場し、そのうえ笑いをとったのはアンタだけ」と、事務局の人たちがニコニコ話しかけてくださったので、関西人としてはとてもうれしかったです。

 プロップのホームページ(http://www.prop.or.jp)から両院のインターネット録画にリンクしていますので、ぜひ皆さん見てくださいね。

 3月24日に、国交省が省をあげてユニバーサルな移動を支援するシステムの構築に取り組む「自律的移動支援プロジェクト推進委員会」が開始されました。目が見えなくても、車いすを使っていても、海外から来られて日本語が十分理解できなくても、携帯電話などの端末から、自分に最も適した移動情報が得られ、安全かつ自由に行動できる。いわば移動のユニバーサルを実現しようという事業です。

 世界におけるユビキタス技術の第一人者・坂村健東京大学教授が座長に就任され、ナミねぇもスーパーバイザーとして参画するこのプロジェクトは来年、震災10年の節目を迎える神戸地域をモデルとして実験を開始します。
 国交省の英断に敬意を表すナミねぇです。

 

写真:ナミねぇ竹中ナミ
(たけなか・なみ=プロップ・ステーション理事長)




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