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神戸新聞 2003年1月30日より転載

     
  兵庫県が初の事業  
 
授産施設商品通販で全国へ
 
 
= 障害者の心届けます =
 
 
 

 社会福祉法人のプロップ・ステーション(神戸市、竹中ナミ理事長)は、主に知的障害者が働く授産施設などで作られる製品を、通信販売会社の流通ルートに乗せて全国の消費者に販売する事業を始めた。兵庫県内の約400施設から実験的にスタートし、他自治体などの反応をみながら、全国に広げていく考え。福祉就労の場にビジネス感覚を取り入れ、障害者の自立を支援する全国初の試み。

 「チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト」。プロップが事務局となり、兵庫県と神戸市、通販大手のフェリシモ(同市)が共同で、福祉就労施設の課題である「販路確保」に取り組む。

官民一体 自立後押し

 県内の小規模作業所や授産施設から3月中旬まで、参加希望を募る。具体的な商品は、生活雑貨や食器などを計画。

 事務局では、実際の商品のレベルやデザインセンスなどを知ってもらうための参考カタログを準備。これを参照して各施設の「自信作」をフェリシモに送る。同社などが審査した上で、掲載が決まった商品にはデザインや品質面のアドバイスも行う。

 竹中理事長は「企業と行政の支援があって初めて成り立つ事業。ユニバーサルデザインの視点を明確にして、販路拡充を図っていきたい」と話している。

 事務局ホームページは http://www.prop.or.jp/CCP/

(宮田一裕)


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