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河北新報 2002年8月29日より転載

     
 
チャレンジド・ジャパン・フォーラムinいわて
 
 
地域からの変革推進
 
 
岩手・宮城5県知事 福祉問題など討論換
 
     



意見交換する木村良樹・和歌山、太田房江・大阪、北川正恭・三重、浅野史郎・宮城、増田寛也・岩手の各知事=28日の午後、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング

 盛岡市で28日開催された第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2002inいわて(同実行委員会主催)で、岩手、宮城、大阪、三重、和歌山の5県知事が「日本を地域から変える」をテーマに討論した。5人は障害者福祉から個人・地域の自立問題まで幅広く意見交換し、現場を持った地域から日本を変えていこうと訴えた。

 この中で、浅野史郎宮城県知事は人生を変える大きなきっかけになった体験として、重度障害児施設を初めて訪れた際に受けた精神的衝撃を披露。「(日本を変えるためには)一人ひとりが変わらなければならないが、それには知識や理論ではなく、気付きが必要だ」と指摘した。

 太田房江大阪府知事も旧通産省時代の体験を基に「障害者は社会的弱者ではなく生活者。その視点でものづくりをしたり、サービスを提供したりすることが必要だ」と述べた。

 「情報の公開から提供、さらには共有、共鳴へと発展させていく中で、効率化された職員・予算は新しい価値を生み出すための仕事に充てるべきだ」と新時代の自治体論を展開したのは北川正恭三重県知事。

 木村良樹和歌山県知事は「障害者のチャレンジする精神から学び、チャレンジしていかなければ日本は大変なことになる」と語った。

 コーディネーター役の増田寛也岩手知事は「永田町・霞が関は現場と遊離しているが、現場から物事を見ていくのが原点だ」と、地域こそが日本を変える原動力になると強調した。


 



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