2000.8.31(2日目)
平沼 赳夫 通産大臣 ごあいさつ
平沼 赳夫:通商産業省大臣

通商産業省 平沼 赳夫 大臣
通商産業省
平沼 赳夫 大臣

 ご紹介をいただきました、通産大臣の平沼赳夫です。本日は、第6回のチャレンジド・ジャパン・フォーラムが国際的な広がりを見せて、皆様方ご参画のもとに盛大に開催されましたことを、心からお祝い申し上げます。今日は2日目だそうでございまして、本当に皆様方の熱心な話し合いで大変実り多きフォーラムになっているようで、このように拝察させていただいております。

 私が通産大臣に就任して間もなく、「21世紀の日本経済の起爆剤をIT革命によって成さなければならない」という命題がございましたので、全国のITの関係者を大臣室にお招きしました。主宰者でいらっしゃいます竹中理事長には、その時にお忙しい中をわざわざお越しいただきました。そして、その中で、私は理事長の話をうかがって、たいへん感銘を受けました。障害を持っておられる方々がITを使って、チャレンジ精神で社会に参画して、最終的には納税者になろうという意気込みでがんばっておられる。こういうお話でした。

 IT社会には明るい部分と陰の部分がございます。その暗い部分の一つはデジタル・デバイドと呼ばれておりますけれども、これをチャレンジ精神で明るい部分に換えて、とにかく社会に参画しながら立派な働きをしていこう。こういう運動があるということ、そのことに感激をいたしました。スタンフォード大学の日本側の代表で、経済学に造詣が深く、またIT問題にも大変ご熱心な今井先生も、その直後に総理官邸で行なわれましたIT戦略会議で、皆様方の活動をご披露され、「竹中さんの話を聞いてきいて大変感動を覚えた」とおっしゃいました。こういうこともあったわけでございます。

 私はいまIT担当大臣として、この国のIT革命のために一生懸命にがんばっているところです。皆様方のいろいろなご協力を得ながら、歪みのない、正しい、そしてチャレンジ精神のあるIT社会を構築していくために、私なりにがんばらせていただきたいと思っておりますし、皆様方のお力添えも、心からお願いをする次第であります。

 この第6回の皆様方のフォーラムが実り多きフォーラムとして幕を閉じますことを、心からお祈りし、ご参集の皆様のますますのご研鑽とご活躍を心から祈念させていただきまして、ひと言、ITを担当する大臣としての挨拶に替えさせていただきます。本日はこうした挨拶の機会をいただきまして、本当にありがとうございました。


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