作成日 1996年9月17日

<グラン’マーマレード・マジカル・ビレッジのすてきな場所シリーズ>

マジカル・コットン・フィールド


コットン・フィールド、それは見渡すかぎりの広々とした草原です。
コットン・フィールド、それはマジカル湖の対岸の入り江に続いています。
コットン・フィールド、そこは雲の生まれる秘密の場所です。

クローバの茂みの中からちいさな雲が次々に現れ、空に上がってゆくのは
マジカル・ビッレジの夏の風物詩です。

cotton woman そんなコットン・フィールドに集まってくるのは
生まれたての雲に過ぎ去った夏の思い出を重ねる人々。

旅人の吐息の中から生まれた雲は手のひらで暖められ
やがてそれは旅人自身を乗せられるほどに大きくなります。

あるものは馬。
あるものは船。
またあるものは木々の繁る丘ほどにも巨大になって何人もの旅人をその懐に抱えます。
次々と自在に形を変えてゆく雲たちは風に流されてマジカル湖の上空に上がり、
そこでシャボン玉のように消えてゆきます。
なんだか悲しいって?
でも大丈夫。
旅人たちはそんな一瞬をマジカル湖の真ん中にある”永遠の箱島”の思い出箱に
閉じこめ、鍵をかけて置くんですから。

マジカル・ビレッジに再び訪れた時に旅人たちはポケットにしまった鍵で、
いつでもその雲を蜃気楼として立ちあげることができます。

それからもうひとつ大事なことはその時にしたたり落ちる思い出の滴がマジカル・マーマレードのエッセンスになっていること。
だからマジカル・マーマレードは初夏の味がするのです。

コットン・フィールドで限りなく生まれ、消えてゆく雲たち。
そんな雲たちに包まれてマジカル・ビレッジは私たちの住む街の上を漂っています。


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