Challenged Japan Forum 開催さる!



(フォーラム全景 官僚の皆さんのラウンドトーク)   (座長:須藤修 東京大学助教授)


8月31日(土)午後、東京都港区南麻布「NTTラーニング・システムズ」において
プロップ・ステーションと株式会社ニューメディアの共催による「 Challenged Japan Forum」がキックオフされました。

以下、座長:須藤修氏(東京大学社会情報研究所助教授・プロップ顧問)による主旨文と、当日の参加者リストです。
フォーラムの内容については、月刊ニューメディアとプロップの機関誌「flanker」16号で、紹介いたしますので、お楽しみに!

(このフォーラムは政策提言に向け、今後、継続的に開催の予定です。)



「Challenged Japan Forum」開催の主旨



challenged Japan Forum
座長  須藤 修
東京大学社会情報研究所助教授



 現在、インターネットの普及に見られるように、コンピュータ・ネットワークが急速に発展しています。それに伴い、多様で複雑な関係が、グローバルな規模で形成されつつあります。米国では、そのような現象は「デジタル革命」と呼ばれています。
 
 この革命は、ビジネスのビッグ・サクセスを生み、新しい基幹産業を勃興させつつあります。「チャレンジド(challenged:アメリカでは障害をもつ人々をこう表現しています)」たちも、自らの働きたいという意思を実らせるための有力なツールとして、コンピュータ・ネットワークの進歩に期待しています。しかし、デジタル革命の恩恵は、社会的な弱者には十分に与えられていないのが、日本の現状です。
 
 働きたい欲求、それは自己実現の欲求でもあります。このチャレンジドの欲求を実現するために、NPO(非営利組織)である「プロップ・ステーション(代表:竹中ナミ)」は、様々な活動を行っています。そして、コンピュータ・ネットワークを活用して、チャレンジドの自立と社会参加、就労の促進を支援しています。
 
 彼らの『challengedを納税者にできる日本』というキーワードと、チャレンジドが就労できる社会システムづくりというコンセプトは、次世代の福祉・経済・社会システムの創造に有用な示唆を与えてくれます。
 
 これまでは、障害があり、また高齢となった人々は、税金を財源とした社会福祉の対象となってきました。しかし、果していつまでこの予算が続くのでしょうか。この問題は、確実におとずれる未曾有の高齢化社会と相通じています。一方的な予算消化型の政策の限界が、目前に迫っています。意欲ある人々の自立と積極的な社会参加を促す政策が、いま必要なのではないでしょうか。次世代にむけた政策の創造へ、取り組みを開始する時期です。
 
 しかし、一言で『納税者に』といっても、実はたいへんな作業が必要です。既存の社会システムに対し新たなシステムを構築するには、多くの創造的行為が求めらます。そこで、就労するチャレンジドの方をはじめ、研究者の方、官庁の方、産業界の方、そしてメディア関係者の方など、様々な立場の皆様にお集まりいただいて、個々人が意見を自由闊達に交換することで、新たな社会構造と政策的な展望づくりを目指すために、「ChallengedJapan Forum」を開催いたします。
 
 「Challenged Japan Forum」の運営組織は、座長を私、須藤修(東京大学社会情報研究所助教授)が、副座長を清原慶子(ルーテル学院大学社会学・コミュニケーション教授)が務めさせていただきます。お忙しいとは存じますが、21世紀における新たな社会づくりを志向し、行動していくために、自由かつ奔放にご意見を交換したく希望しております。


参加者リスト(順不同)

座 長 須藤 修  氏(東京大学社会情報研究所助教授・プロップ顧問)
副座長 清原 慶子 氏(ルーテル学院大学教授・プロップ顧問)

省庁関係者
 田村 智行 氏(労働大臣官房政策調査部総合政策課企画官)
 寺島 彰  氏(厚生大臣官房障害保健福祉部企画課障害福祉専門官)
 赤穂 敏広 氏(自治大臣官房地域政策室課長補佐)
 吉岡 荘太郎氏(総務庁官房老人対策室参事官)
 仲津 真治 氏(財)立体道路推進機構顧問・前国土庁官房大都市圏整備局審議官)
 中田 睦  氏(郵政省電気通信局電波部基幹通信課長)
 狩俣 恭太郎氏(郵政省通信政策局情報企画課専門職)
 榎本 のぼる氏(通産省機械情報産業局電子機器課長補佐)
 鈴木 寛  氏(通産省産業政策局取引信用室室長補佐)
 加藤 秀樹 氏(大蔵大臣官房企画官)
 小関 正彦 氏(建設大臣官房福祉環境推進室次長)
 西川 公司 氏(文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官)
 石水 喜夫 氏(経済企画庁調整局産業経済課課長補佐)

外郭団体など
 丹  直利 氏(日本障害者雇用促進協会障害者職業総合センター研究員)
 勝又 和夫 氏(東京コロニー・トーコロ情報処理センター所長)
 今田 忠  氏(日本財団 阪神・淡路コミュニティ基金代表)

企業関係者
 西埜 覚  氏(野村総合研究所新社会システム研究センター)
 絹川 正明 氏(関西電力地域共生本部地域共生副調査役)
 山本 茂  氏(日本電気関西販売推進本部地域開発営業推進室長)
 藤野 武彦 氏(NTTマルチメディアビジネス開発部事業企画担当部長)
 高野 正敏 氏(松下電器産業経営企画室参事)
 手嶋 雅夫 氏(マクロメディア代表取締役社長)
 関根 千佳 氏(IBM SNS推進室)
 佐守登喜恵 氏(ベネッセコーポレーション人材組織部)

challenged
(パネラー)

 坂上 正司 氏(プロップ・ステーション ネットワーク担当役員)
 桜井 龍一郎氏(プロップ・ステーション機関誌編集長)
 児島 加代子氏(リモートワーキング共同実験従事者)
(講師)
 
安岡 広志 氏(名古屋芸術大学講師)
 茅原 聖治 氏(大阪府立大学大学院経済学研究科)

メディア
 高野 孟  氏(インサイダー編集長)
 岩見 一太 氏(島メディアネットワーク)
 岩鼻 幸男 氏(NHK技術開発センター副部長)

オブザーバ(プロップ顧問)
 市川 熹  氏(千葉大学工学部教授)
 土屋 俊  氏(千葉大学文学部教授・総合情報処理センター長)
 中野 秀男 氏(大阪市立大学教授学術情報総合センター準備室)

主催者
 竹中 ナミ(プロップ・ステーション代表)
 吉井 勇 (株式会社ニューメディア)


第一回Challenged Japan Forumの報告
第二回Challenged Japan Forumの報告
第三回Challenged Japan Forumの報告


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