北大路魯山人作陶展 P9,P10

 

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 魯山人さんの作品を目にていると、大まかな仕事の様に見える中に、本当にデリカな神経がすみずみまで行き渡って居て、これこそ本当の日本の美である事がよく解る。そしていつの時代にも新らしく生き残るであろう純粋な美が強く大きく流れて居る。

 魯山人さんの仕事は無口でそして親しみやすい。土は土のみで立派に生きて居る生物であるから、土に使われれば職人になり、これを自分にすればアートになる。

 魯山人さんの作品は確かに自然を知り、自然を征服して居る美しく強い人間の歌である。

         洋画家 猪熊弦一郎

 

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