北大路魯山人作陶展 P5,P6
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魯山人さん宅へ伺って見ると何か生活の中に普通でないものを感じる。一つ一つを静かに良く見て行くとなおそれがはっきり解って来る。ぼんやり眺めて来るとこれ程普通に見える生活も少ない。然し凡てが違って居る。我儘に耕して来た畑の中にしっかりとけがされない正しい個性が住んでいて、私達をことごとに引きつけて行くのである。
考え工夫して出て来たものではなく本能の中にじっくりと根を下ろして居る人間が素裸の姿で無邪気にしみ出て居るのである。
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