タイトル・バー:CJFロゴ&「第11回チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2006国際会議 in TOKYO / The 11th Challenged Japan Forum 2006 International Symposium in Tokyo」


【第11回チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2006 国際会議 in TOKYO 議事録】


与党ユニバーサル・プロジェクトのめざすもの


北側一雄 国土交通大臣
浜四津敏子 参議院議員(与党ユニバーサルPT副座長)
坂本由紀子 参議院議員(与党ユニバーサルPT委員)

竹中/ いよいよ最後のセッションです。与党ユニバーサルPTの浜四津さんと坂本さんにもう一度、壇上にお上がりいただきます。北側国土交通大臣は公務で関西にいらっしゃっていますが、生中継でつながっています。日本をユニバーサル社会にするためには、どういう法案を作ればよいか。その話を最後のセッションにします。(拍手)
北側さん。つながっていますね。先ほどチャレンジドのアーティストともつながりました。彼女はばっちりメークでしたが、北川さんはノーメイクですね。(笑) こちらの様子は見えていますか?
北側/ 見えてますよ。ナミねぇのきれいな姿も見えています。
竹中/ 無理やり言ってますね。(笑)では始めさせていただきます。
写真:北側大臣の突っ込みに応える司会のナミねぇ写真:大画面のブラウザでにこやかに挨拶する国土交通大臣の北側一雄さん

 

まず、浜四津さん。与党ユニバーサルPTのリーダーとして、このプロジェクトを立ち上げたポイントはどこだったんでしょう。
浜四津/ さかのぼりますが、今から16年前にアメリカ障害者法、略しADA法というものが成立しました。私は当時は弁護士で、「こういう法律ができれば本当に社会そのものが変わるな」という思いを強くしました。
写真:スピーチする参議院議員の浜四津敏子さんその後政治家になり、いまから7〜8年前でしょうか、プロップ・ステーションにうかがう機会がありました。ナミねぇと出会って、「日本も機が熟し始めた」という思いを抱きました。「日本版ADA法を作っていける環境ができてきたのではないか」と思いました。
アメリカのADA法制定への動きを先導したのはパトリシア・ライトさんという方なんですけど、私はナミねぇにお会いしたとき、「あっ、日本のライト女史がいた」と、本当にそう思ったんです。
それがきっかけになりまして、与党のプロジェクトチームを2002年に立ち上げました。
初めは女性議員だけでやっていましたが、男性議員にも一緒にやってもらいたいということで、男性議員も加えました。そして、「日本版ADA法」と言っても、いわゆる障害者差別禁止という人の側面からというより、むしろ社会そのものをユニバーサルな社会にしていこうというところに重点を置いて、そういう角度から法律を作ろうということで取り組んでまいりました。
竹中/ ありがとうございました。

 

写真:大画面のブラウザに映された北側大臣とユニバーサル社会の実現について話し合うナミねぇ
それでは北側さん、ご登場いただけますか。いま、決して障害を持った人だけということではなく、すべての人が自由にのびのびと活躍できるユニバーサル社会を実現するために、ADA法を超えたものを日本で作っていきたいという話がありました。
国土交通省は、ユニバーサル社会実現に向けて率先して取り組んでいただいています。
国土交通省というのは、私たちの概念では、鉄道、道路、建物といったハード供給する役所でした。それが、北側大臣になられたころから、ソフトというか、使う側の国民・市民の一人一人にとっての使い勝手はどうかという点に着目されて、バリアフリーを超えて、ユニバーサルデザインを強調した施策を進めてこられているように思います。その理由や思いというものを、北側さんからお聞きしたいです。

北側/
 いまナミねぇがおっしゃったように、国土交通省では、ユニバーサルデザインによるまちづくりをテーマにして、さまざまな論議をしています。これからのインフラ整備についても、誰でも、いつでも、どこでも、できるだけ自由に使えるようなデザイン、まちづくりをしていくことが大切という観点で、さまざまな取り組みをしています。
1つご紹介させていただきます。それは、坂村健先生というすばらしい先生のサポートをいただきながら行っている「自律移動支援プロジェクト」で、いま各地で実証実験を行っています。ナミねぇの地元の神戸、去年は愛知万博の会場でもさせていただきました。
これは、道路や建物にICタグの設置をしまして、これを通して移動に関するいろいろな情報を携帯端末に提供していくシステムです。高齢者の方々、チャレンジドの方々、また外国人の方々も、自分の意志で安全に自由に移動することを可能にする、そういうシステムです。
これの実証実験を、今年はさらにいろいろな地域でさせていただいています。たとえば、東京の銀座でもやろうとしているところです。いま仕込みをしているところで、今年中にスタートしたいと思っています。奈良や、地元の大阪でもやろうと、いま準備をしているところです。
竹中/ ありがとうございました。自分の意志で自由に移動できるということは、自分の意志で自分の目的とするところに行けるということであり、人間がいろいろな目的を持てるということにつながるわけですね。移動というのは単に動くだけでなく、その人の人生のモチベーションを高めることができるものだろうと、今のお話を聞いていて思いました。

 

坂本由紀子さん。こういったことをユニバーサルの法案などに活かしていくときに、いま何か構想をもっていらっしゃいますか。
写真:スピーチする参議院議員の坂本由紀子さん坂本/ ユニバーサル社会を作るための基本法というと、社会をどう作るかということをあらゆる面から書くことになります。先ほどから出ていた「働くこと」もそうです。
移動というものは、人が活動する上での基本です。こういうことを初め、言ってみればあらゆる省庁がやっていることをすべて串刺しにして、その政策を取り込んで、「すべての人にとってチャンスがあり、活動しやすい社会を作る」ということを条文の中にきっちり書いていくことではないかと思います。
竹中/ いまおっしゃった「串刺し」というのが、日本は難しいんですね。縦割りの組織の中で、横に同じ目的でどうつなぐか。
実は私は、いま6つぐらいの国の省庁の委員会でユニバーサルやチャレンジドにかかわる議論をさせていただいていますが、よく似た議論をそれぞれ別々の省庁でやっていることがあるんです。はじめは「なんでやねん。一緒に集まってやってや」と思い、「そうか、だったら自分の役割はそれをつなぐメリケン粉やねんな」と思い、この大会でもその役割を果たしていきたいと思っているところです。
いま、与党ということで、2つの党が協力してやっていらっしゃいます。それぞれ思いは違うかもしれませんが、ユニバーサルという面では一致団結していただいているのが、法案への大きなステップになるだろうと思います。そのあたりのところ、浜四津さん、お聞かせいただけますか。
浜四津/ もう少し時間がかかりそうではありますが、8合目か9合目まで来たかなという印象を持っています。いま、与党のプロジェクトチームのメンバーで、具体的な法案の中身について検討しているところです。
実は2002年にプロジェクトチームを設立して、法案そのものをみんなで侃々諤々かんかんがくがく議論しながら、「こういうものを作ろうね」という案を作ったことには作ったんです。ただ、いろいろ事情がありまして、というか、ネーミングのところで‥‥。
竹中/ 「ユニバーサル」という横文字がまずいそうですね。
浜四津/ いままで日本の法律にカタカナはないんだと言われまして、そこで行き違いました。私たちは、私たちの理想とするものを、この「ユニバーサル」という言葉で表現したい。でも、法案を国会に提出する前に法制局を通さないといけないのですが、そこでどうしても「ユニバーサル」で引っかかってしまって通らない。そのために時間が経ってしまったのですが、その間に、具体的に外堀は埋まってきまして、いろんな面が進んできました。
たとえば、公明党はマニフェストに「ユニバーサル社会形成促進基本法」を作ることを掲げていますし、2004年には参議院でユニバーサル社会の形成に関する決議をさせていただきました。そういうことで徐々に進んできています。
法案の内容としても、いま省庁を横断的にという話がありましたが、これは日本の国家戦略として政府一体になって取り組むべき問題だと、私どもは思っています。
どういう国を目指すのか。それは、質の高い、言ってみれば「人権・人道先進国家を目指す」、その象徴的なものとしてユニバーサル社会を作る。その基本理念を、この法律に書いて、国や地方自治体としての責務、あるいは、企業や国民がどう力を合わせるかを、この法案に盛り込んでいくということです。
そういうわけで、中身の用意はできているんですが、ネーミングでつまづいております。
竹中/ 横文字だったら法律名にならないというのは、すっごく時代に遅れている感じがします。坂本さん、自民党はどこらへんまで来ていますか?
坂本/ 私は自民党なんですが、昨年の11月に、結党50年で憲法の改正草案を社会に出しました。マスコミにはもっぱら9条ばかりが取り上げられましたが、実は「法の下の平等」を定めた14条についても改正案を出しています。14条には、人種、信条、性、門地などによって差別されないことが記されていますが、「障害の有無」ということは記されていないんです。自民党の草案にはここに「障害の有無」を入れました。憲法が、障害があろうとなかろうと法の下では平等なんだということをしっかり宣言することが大事だと思って、それを入れています。
それを具体的に法律に落とし込んでいくときに必要なのが、ユニバーサル社会基本法だと思っています。これが、自民党の中ではまだマニフェストの中にまで書き込めていませんが、その認識は一致しています。
写真:スピーチする坂本由紀子議員私たちはこれまで「バリアフリー」という言葉で、「障害者が移動する時にバリアがあるので、これを取り除こう」という努力を一生懸命やってきました。しばらく前に、「ユニバーサルデザイン」という言葉とめぐり合いました。そのときに、これは言いかえると「デザイン・フォー・オール」、つまり、すべての人のためのデザインなんだと知りました。
私たちは、いままで何かを作るときに比較的若くて元気のある男性を標準にしていて、それをもとに社会のいろいろな仕組みを作ってきた。足の悪い人は長い階段を登るときにとても疲れるけれど、そういう人が社会の標準だったら、階段ばかりにするようなことはしなかったはずです。
これからは、バリアを作ってしまって後から取り除こうというのではなく、何かをやるときには、もともとバリアがないようにする。すべての人にとって使いやすい、過ごしやすい社会にする。
私たちは世界で最も少子高齢化が進んだ社会に入るわけですが、その中で、私たちが国家づくりをしていく上でキーワードとなるのがこの「ユニバーサル社会」だと、党の中でも基本認識があります。
公明党といっしょに与党として力を合わせて、もちろん野党にも理解をいただいて、進めていきたいと思っています。これは政党の違いによってどうこうする問題ではないと思います。すべての政治に携わる人が力を合わせてユニバーサル社会をつくる、そのための法律を作ることをやっていかなくてはならないと強く思っています。
竹中/ ありがとうございます。ぜひ与党としてリーダーシップをとっていただいて、両党がマニフェストの中に基本法制定を入れていただいて、与野党問わず広がっていけばいいなと思いました。
浜四津さんの話の中で、外堀は既に埋まっているとありました。国土交通省が省としてバリアフリーからユニバーサルへ大転換をしていただいているのは大きいと思います。北側さん、聞いておられますか?
北側/ ちゃんと聞いていますよ。(笑)
竹中/ 北側さんが大臣になられてから、すごく大きな事故や災害があって大変だったと思いますが、非常に初動の動きを迅速にやっていただき、私も国民の一人として嬉しく思っています。そういう中で、ユニバーサル社会づくりにもきちっと取り組んでいただいているわけですね。
いま「カタカナ名では法律にならない」という非常にレベルの違うところで止まっているというお話がありましたが、国土交通省は既にバリアフリー、ユニバーサルデザイン、ノーマライゼーションの社会など横文字をいっぱい使われています。横文字が法律になじまないというあたり、大臣は、個人的で結構なんで、意見をお聞かせください。
北側/ 法律というのは、多くの国民の皆さんが理解できるような言葉にしなきゃいけないわけですね。「ユニバーサル」という言葉自体をもっと一般化できる、多くの方々が理解できる、多くの方々がそういう社会にしなくてはいけないという意識をもつ、そういう意識を作っていくことが大事だと思います。
いま日本の社会はいろんな意味で大きな曲がり角、転換期に来ていると思います。昨年から人口減少社会になり、長い間人口が少しずつ減っていきます。来年からは団塊の世代がいよいよ会社を定年退職となって、これから本格的な高齢社会もやってきます。そういう意味では、ユニバーサル社会にしていくということは、これからの日本社会にとって非常に大事なことだと思います。
人口が減少しても、また、高齢社会になっても、日本が元気な活力ある社会にしていくためには、どんな方でも社会に参画できる、どんな方でも自由に行動できる、自分の能力が発揮できる、自己実現できる。そういう社会を目指していかないといけない。一部の元気な男性だけが活躍する社会ではなく、どなたでも活躍できうる、そういう社会にしていくために「ユニバーサル」という概念があると思います。
国土交通省は今国会で新しいバリアフリー法の制定をしましたが、その中心にあるのは、まさしく「ユニバーサル」という思想です。ぜひ、これを建物や交通手段だけでなく、さまざまなインフラづくりに活かしていかなければいけないと思っています。もう1つ、これからはハードだけではなく、ソフトが非常に大事だと思います。
いま申し上げたことが大事なんだと、多くの方々に意識を強く持っていただく時代にしたいと思います。
竹中/ ありがとうございます。ハードからソフトへ、国土交通省としても中核に「ユニバーサル」を据えて大転換された。でも、まだまだ「ユニバーサル」という言葉自体があまり認知されていない。これがもっと認知されるようになると、おそらく法律の名前にもなっていく。そういう順番なんでしょうかね。認知されるようにがんばらないかんなと、改めて思いました。浜四津さん、いかがですか。
写真:スピーチする浜四津敏子議員浜四津/ そうですね。大臣が言われた「新バリアフリー法」ですが、「バリアフリー」という言葉は、いまは普通に使っていて、すでに社会的認知を得ていると思います。でも、実は法律の正式な名前は新バリアフリー法ではないんですね。
竹中/ そうなんですか。
浜四津/ 「高齢者・障害者移動円滑化促進法」と、こういう名前でございます。(笑)私はそんな名前よりも新バリアフリー法のほうが、よほどわかりやすいと思うんですが。
竹中/ 「バリアフリー」という言葉もまだ認知されていないという認識なんでしょうか。
浜四津/ どうでしょう。これまでの前例に従えば法律にはカタカナ名を使わないということで来たので、それを破るのは革命的なことになっているのだと思います。それを、やれるかどうか。
坂本/ ここは日本なので、日本の法律はできるだけ日本語を使おうということだと思います。ですから、英語ではなくて、同じ意味の日本語があればそれを使うという発想。
しかし、「その言葉がたまたま英語だけど、みんなに浸透していてみんなが分かるなら、カタカナでも法律に使ってもいいのではないか」という意見も一部出始めているので、「ユニバーサル社会」にまったく扉が閉ざされているのではなく、かすかに開き始めているかなというとろかなと思います。
竹中/ 言葉というのは、その国の文化であり思想であり哲学だと思います。ですから、バリアフリーも、ノーマライゼーションも、ユニバーサルデザインも、日本にはそういう文化や概念がなかったから、それを表す日本語も生まれなかった。
にもかかわらず、その新しい概念を取り入れようとするときに、日本語にならないからダメというのでは、日本文化にそぐわないものは受け入れられないということにつながってしまう残念さがあります。
写真:「チャレンジド」を熱く語るナミねぇ私たちは、「障害者」ではなく、「チャレンジド」という言葉を使っています。「障害」という文字で分かるように、この国の障害のある人たちはマイナスのネガティブなイメージしか社会全体から持たされていないんですね。「障害者」という言葉でポジティブな印象を持つ人は、この中に一人でもおられるでしょうか? おられないと思います。
私たちが「チャレンジド」という横文字を使ったのは、「障害者」とは概念が違うからなんです。挑戦する使命、課題、チャンスが与えられた人たち。そのチャンスを活かすことができる人たち。私たちは、そういう概念を「チャレンジド」という言葉とともに取り込んで、いまのプロップの活動に活かし、このフォーラムを開催させていただいているというわけです。ですから、これを「日本にある言葉だけでやりなさい」、つまり「日本の文化の物差しだけでやりなさい」と言われたら、このフォーラム自体も成立しないことになります。
法律名の中で「障害者」の概念を変えていこう考えが国のほうでないようならば、そこに私たちの次の新たなチャレンジがあるかな、私たち皆がチャレンジドドかもわからないなと、いま思いました。
北側さん。大臣にはいろいろなところでチャレンジをしていただいて、日本の国を変えていただきたいんですが、北側さんは大臣を2期されています。大臣というお仕事はどうですか?
北側/ 国土交通省というのは、非常に幅広い分野を担当しています。実は私、昨日の午後は舞鶴にある海上保安学校、いま映画『海猿』で有名になっているそうですが、そこで学生さんと交流してきました。今朝からは、一昨年大災害があった円山川。ナミねぇもご存じでしょう。堤防が決壊したあの円山川の決壊場所を見てきました。その後は、北近畿道路の開通式に参加してきました。
このように非常に幅広い分野を担当しているので、2年間本当にいろいろな勉強をさせていただいたと思っています。
これからも、安全・安心の日本社会、そして今日のテーマでもあるユニバーサルな社会を作れるように、しっかり頑張っていきたいと思っています。
竹中/ ありがとうございます。力強いお言葉をいただきました。そろそろ本日のチャレンジド・ジャパン・フォーラムも終わりの時間が近づいてきました。途中、時間が押して定刻に終われるかと心配しましたが、皆さんの多大なご協力もあって、縮めるところ縮めさせていただきました。このセッションも、もう少しお話したかったのですが、浜四津さん・坂本さんのお2人には、コメンテーターとして途中、途中に思いを述べていただきましたので、そろそろ最後のお言葉をいただきたいと思います。
坂本さん。次のステップを、どうお考えでしょうか。あるいは、最後の一言として会場の皆さんに伝えたいということがあれば、それをお願いします。
坂本/ 党として、与党プロジェクトチームでユニバーサル社会を作るための法律をつくろうと考えていますから、これをやるのは当然なので、できるだけ早くやりたいと思います。カタカナの言葉を法律で使えるかどうかという話ではなく、さっきナミねぇが言ったように、私たちの社会をどう作るかについて新しい価値観を実現していこうということだと思います。私はこれはやらなくちゃいけないと思っています。
そのための大きな力になるのはこのCJFです。今回は第11回で、私はいままで何度か出ていますが、今回はいつもと違うなと感じています。いつも「ユニバーサル社会を作りたい」という思いは会場にいる人たち皆さんが共有しているのですが、これまではそういう仕事をずっと続けてやってきたという人が多かったです。チャレンジドの方も多かったです。でも今日は、必ずしもチャレンジド関連の仕事に携わっていらしたという方ばかりでなく、むしろそれぞれの地域でさまざまなお仕事をしている方々が大勢来てくださいました。そして、皆さんこの問題に本当に共感してくださっていることが伝わってきます。(拍手) こういうことの積み重ねがユニバーサル社会を作る一番大きな力になると思いますので、皆さんには、どうかこれからもユニバーサル社会を作る活動をを応援していただきたいし、皆さんと一緒にやっていきたいと思います。ありがとうございます。(拍手)
竹中/ ありがとうございます。では、浜四津さん。最後の一言を。
浜四津/ 法律の裏付けがあるのとないのとでは、その政策の進み具合が違ってきます。法律を作る責任は第一義的に与党にありますので、私どもはユニバーサル社会を作る政策を確実に進める、そして日本を本当にいい社会にするために、この法律を一日でも早く作らせていただきたいと思っています。
先ほどスウェーデンのレーナ・マリアさんは、「障害者に生まれたことはプラスだ」とおっしゃいました。また、「スウェーデンに生まれて良かった」ともおっしゃいました。私は日本をそういう社会にしたい。障害者の問題だけではありません。人種、信条、身分、門地などさまざまな違いによって差別されないということが憲法14条に記されていますが、どんな違いがあってもそれはプラス。そして、「日本に生まれてきて良かった」と多くの方に言っていただけるような社会を、皆さんと力を合わせて作っていきたい。
これだけの熱意がある皆さま、深い思いに燃えている皆さま、こんなに一生懸命取り組んでくださる皆さんのお顔を拝見して、私は本当に心励まされる思いです。ものすごくエネルギッシュなナミねぇを中心に、私たちも一緒にやってきましたが、よりその輪を大きくして皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。(拍手)
竹中/ ありがとうございます。それでは最後に、関西での公務で本当にお忙しい中、生中継のためにリーガロイヤルホテルの一室にいていただいている北側大臣です。「なんとか会場にかけつけたい」とおっしゃってくださっていたのですが、スケジュールを組んでみると絶対に無理だということで、急遽、このような生中継出演という形にさせていただきました。それでは北側さんからも最後にひとことどうぞ。
北側/ 今日は本当に会場に行きたかったのですが、インターネット放送という形ででも参加できて良かったと思っています。私は去年の大会にも参加させていただきましたが、確かあのときは選挙の真っ最中だったんですよね。
竹中/ すみませんでした。
北側/ 私はタスキをかけていたのですが、それを一旦外して神戸の会場まで行ったのをおぼえています。
竹中/ 票田にならないところに来ていただきました。(笑)
北側/ いえいえ。あのとき、神戸空港を世界初のユニバーサルデザイン空港にしましょうと宣言をしました。この2月にできた空港は、その意味では他の空港にはないユニバーサルデザインがあちこちにありますので、会場の皆さんもぜひ神戸に一度いらっしゃって、ご覧いただきたいと思います。そういう形で1つ1つ、着実にユニバーサル社会に向けてがんばっていきたいと思いますので、今後とも皆さんのご支援、応援をよろしくお願いします。(拍手)
写真:大画面に映った北側大臣の前で記念撮影する右から坂本由紀子さん、浜四津敏子さん、ナミねぇ「はいチーズ!」
竹中/ ありがとうございます。それでは、今日10時から続けて参りました第11回CJF国際会議 in TOKYOを、これでお開きにしたいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。本当に長時間お疲れさまでした。(拍手)
写真:ナミねぇの閉会宣言に、会場を埋め尽くした観客の皆さんから熱い拍手が送られました。最後までほんとうにありがとうございました!


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