東京IT新聞 2006年11月9日より転載 |
アックゼロヨン・アワード2006 |
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アクセシブル&クリエイティブな |
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地方自治体の受賞も多数 |
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「アックゼロヨン・アワード2006」の表彰式が10月31日、国際フォーラムにおいて行われた。これは、アクセシブル&クリエイティビティを兼ね備えたウェブサイトを選出、表彰するイベントで、2005年に続く第2回となる。 デザインの優秀度も審査対象に 2004年のWebJISの公示に合わせて行われた2005年のアワードでは、どちらかというと福祉的要素が強かったが、今回はアクセシビリティに加えてクリエイティビティ、すなわちデザイン的にも優れていることが、審査対象の条件として加えられている。 「人にやさしいサイト」を生み出した生徒達 ここで受賞したサイトのうちのいくつかをご紹介する。まずチャレンジド賞として横浜市立盲学校のウェブサイトが選出されている。これは盲学校の生徒と日本電子専門学校の学生による制作プロジェクトであり、いわゆる制作を営利目的としているサイトではない。しかし生徒達の障害者からの生の声と学生達の熱意が、効果的に「人にやさしいサイト」を生み出したパワーに繋がったといえよう。「チャレンジド」とは、障害者を指す新しい英語とのことだ。 個人のアフィリエイトサイトも受賞
経済産業大臣賞を受賞した「COLORs catalog(カラログ)」も印象的であった。今回入賞サイトとして選出されている賞はほとんどが企業・公的機関のものであったが、このウェブサイトを作成したのは個人であり、アフィリエイトサイトということだった。商品を色分けして分類したコンセプトがデザイン的にも優れているところが審査員の心を掴んだとのことだった。 (パブリック・ジャーナリスト=中野利佳)
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