毎日新聞 2006年3月13日より転載
障害者の移動を 端末でサポート
神戸空港で実験
人に優しい「ユニバーサル空港」を掲げる神戸空港(神戸市中央区、先月16日開港)で13日、壁や床などに埋め込まれたIC(集積回路)タグから位置情報を読み取り、携帯端末で視覚障害者らの移動をサポートするシステムの実験が始まった。 実験は国土交通省の自律移動支援プロジェクトの一環。神戸空港には、約1200ヵ所にICチップに記録した位置情報を付属アンテナで発信するICタグがある。 この日は、視覚障害者が手にしたつえに内蔵された読み取り装置が位置を把握、携帯端末が「右へ曲がってください」などと音声でガイドし、ポートライナー駅から出発ロビーのチェックイン窓口まで誘導。端末のディスプレーに手話を映し出し、聴覚障害者を案内する実験も行われた。
【大川泰弘】
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