道路に埋め込んだICタグ(電子荷札)と携帯端末などを用いて、移動経路や交通手段などの情報をやりとりする全国初のユビキタスネットワークの実証実験が30日、神戸市でスタートした=写真。障害者の移動サポートや災害時の救援支援のほか、観光情報発信にも活用が見込まれており、国土交通省では3年後の実用化を目指す。
携帯端末をICタグにかざすと、端末が無線信号をキャッチしてサーバーからの情報を映像、音声で画面表示するシステム。国交省は今年3月、自律的移動支援プロジェクト推進委員会(坂村健委員長)を設立。さまざまな言語対応も可能で、障害者や高齢者、外国人といった、どんな人でも暮らしやすい街づくりに向けた情報インフラとして注目されている。
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