神戸新聞 2004年5月25日号より転載

 

 
  神戸新聞平和賞表彰式  
 
輝く地域への貢献
 
     

写真:表彰式の模様
神戸新聞平和賞の表彰を受ける西川紀男・三ツ星ベルト社長(左)=25日午前、ニューオータニ神戸ハーバーランド

 第五十八回「神戸新聞平和賞、文化賞、社会賞、スポーツ賞」の表彰式が25日、神戸ハーバーランドのニューオータニ神戸ハーバーランドで開かれた。文化やスポーツなど各分野で優れた業績を挙げ、地域社会に貢献した個人または団体に贈られる。今年は一個人と三団体が受賞した。

 平和賞は、阪神・淡路大震災で地域住民とともに消火・救助活動に当たるなどした工業用ベルトメーカー「三ツ星ベルト株式会社」=神戸市長田区浜添通。文化賞は、写真と俳句を組み合わせた「写俳」を創始し現代俳句をリードしてきた俳人、伊丹三樹彦さん(84)=尼崎市南塚口町=が選ばれた。

 社会賞は、パソコンを活用し障害のある人への就労支援を行う社会福祉法人「プロップ・ステーション」=神戸市東灘区向洋町中。スポーツ賞は、昨年12月の全国高校女子駅伝競走大会で兵庫勢として初優勝した「須磨学園高校陸上競技部」=同市須磨区板宿町=に贈られた。

  表彰式で稲垣嗣夫・神戸新聞社長は「輝かしい功績に敬意を表したい。今後も平和な地域づくりのために尽力してほしい」とあいさつ。受賞者を代表し、西河紀男・三ツ星ベルト社長(68)が「賞に恥じないよう、今後も努力を続けたい」と謝辞を述べた。