チャレンジド(障害者)を納税者にできる日本を目指して、民間と産官学などの幅広い分野の人たちが意見交換する「チャレンジド・ジャパン・フォーラム2003国際会議inちば」(内閣府など後援)が21日、美浜区の幕張メッセ国際会議場で開幕した。
スウェーデンから来日した福祉研究所のマネジャーが同国の最新の福祉政策について話したほか、堂本知事らによるセッション、障害がありながら働くチャレンジド・ワーカーからの発言もあった。きょう22日は、米国防総省CAPのダイナー・コーエン理事長の特別講演があるほか、7県知事、首長の討論などが予定されている。
9回目を迎えた今回のテーマは、「千葉からユニバーサルの風を」。ITを活用して年齢や性別、障害の有無にかかわらず、すべての人が持てる力を発揮して快適に過ごせ、誇りの持てる「ユニバーサル社会」の構築が目的。
フォーラム開催に当たり、堂本知事は「一人ひとりの県民が、障害のあるなしにかかわらず、自己決定し、自立し、責任を取る。そんな社会にしたい」と話した。
特別講演では、スウェーデン福祉研究所のグスタフ・ストランデルさんが「ユニバーサル社会の必須条件は法律や政府の行動」などと話し「障害者にとってよいことは、結局、産業界、工業界などトータル的に社会全体にとってよいこと」と総括した。
このほか、堂本知事や野田聖子衆議院議員らが「ユニバーサル社会の創造に向けて」をテーマに討論。チャレンジド・ワーカーからの発信からでは、京都府内の療護施設のベッドの上で起業した川本浩之さんらが「介護を得ながら働くということ」について体験談を披露した。
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幕張メッセで開かれた「チャレンジド・ジャパン・フォーラム2003国際会議inちば」 |
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