産経新聞 2003年7月23日より転載

     
  障害者に朗報  
 
在宅勤務のオンライン構築
東灘でセレモニー
 
 

 


 通勤が難しい障害者らが在宅で仕事に従事できる日本初のオンラインシステム「デジタル地図バーチャルファクトリ(仮想工場)」が構築され、二十二日、オープニングセレモニーが神戸市東灘区の社会福祉法人「プロップ・ステーション」(竹中ナミ理事長)などで開催された=写真

 このシステムは、NTT西日本の子会社「NTTネオメイト」が開設した。パソコン端末を、熊本市の「デジタル地図センタ」とオンラインで接続。同センタには、スーパーバイザーと呼ばれる指導者を配置し、末端を利用している障害者らかリアルタイムで電子地図の製作やメンテナンスを行うことができる。

 NTTネオメイトによると、スタート当初は神戸市と熊本市の障害者を中心に、約二十人がクリエーターとして従事。完成した地図は、都市計画や防災などに活用されるという。

 プロップ・ステーションでは、5人の障害者らが業務にあたることになり、竹中理事長は「NTT側の積極的な支援もあり、大きな一歩が踏み出せたと思う。まずはリーダーを育て、在宅業務まで広げていきたい。」と話している。

オープニングセレモニーの写真