自民党の麻生太郎政調会長が31日、神戸・六甲アイランドの社会福祉法人「プロップ・ステーション」(竹中ナミ理事長)を訪問。同法人が進めるIT(情報技術)を活用した障害者の就労支援について、意見交換した。
竹中理事長や国会与党の女性議員でつくる研究会はこのほど、障害の有無にかかわらずすべての個人が自立できることを目指した「ユニバーサル社会形成推進基本法」(仮称)を提案。「現場の活動を見たい」と麻生氏が訪問を決めた。
この日は、障害者を対象に行うコンピューター講習の様子などを見学。ITを使って自宅で仕事をしている全国の障害者らとパソコン映像で話をするなどした。
基本法の提案について麻生氏は「与党内にプロジェクトチームを作り、議員立法も検討したい」と応じ、竹中理事長は「在宅者に外部発注することも障害者雇用。広げるためにも制度の後押しが必要」と訴えた。
麻生氏は「とにかく雰囲気が明るいことが印象に残った。施設などのバリアフリーは進んだが、在宅で生活するための手助けが今後重要だろう」と話していた。
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就労支援の取り組みを見学する麻生政調会長=神戸市東灘区向洋町中、「プロップ・ステーション」 |
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