その5の2

手作りのお弁当を家族構成員に一つづつ手渡し、「いってらっしゃーい!」

そして鼻歌を歌いながら掃除機をかけている時にかかってくる一本の電話。


リーン、リーン、リーン

「もしもーし!」「広告紙の裏に書きなぐられたあなたの小説は
みごと悪徳川賞を取りましたよ!○○さん!」


「ひえー!やったーあ!」

この時は「やったー!の幸せ」、ですね。

そしてひとしきりやったー気分に酔いしれたあと、

家族構成員一同が帰ってきてまたまた「ほのぼのの幸せ」の続行。
そしてまたまた、数日後にかかってくる一本の電話。

・・・とこんな風な人生が幸せな人生の見本・・・・

な、訳がありませんです、はい。

なぜならば"幸せは麻薬"のようなものだからです。
これがマーマレードの発見、その2「幸せ麻薬説」です。

その心は人間はだれもが”金の魚をつり上げた漁師のごときもの”・・だからです。

1つの幸せで幸せ感を感じていたら、だんだん効果が薄れてきて2倍の幸せを求める、

その次は3倍の幸せを求める・・・そんなものなのです、人間は。

この例でいえばこの主婦は平凡な日常に飽き飽きしてしまい、
本当の私って・・・。」と考えるようになり、
かかってくる一本の電話に「なに?国内の賞なんて、もういいでえーす。
今度は文化度の高いおフランスか北欧の賞でないと。私的に満足できません。はい。」

とほざくようになり、「やったー!の幸せ」、
「ほのぼのの幸せ」は共々手からこぼれ落ちるのです。

ほとほとさように幸せへの道のなんと険しいことでありましょう!


マーマレードはいっそのこと、不幸のままでよい、その方が幸せだと考えてしまいました!はい。



で、提案なのですが。
もう、これが幸せ、あれが不幸せ

と考える人生は止めませんか?
これからは喪失になれる
人生の訓練をしましょう。

どうせ現実などただの阿呆者の夢なのですから。
(byシェークスピア)

「奇蹟のコース」の第一章に書かれている言葉は
<今、目の前にあるものはなんの意味もない。>
です。

全ての現象に<何の意味もない>の指差し確認を
しながら生きていきましょう。



そうなったら、実家が火事の電話でも、
「ガンで余命3ヶ月です」の告知でも
余裕、余裕。
きっと大爆笑ができることでしょう。

そして最終的にはキリストのように 十字架にかけられても
痛くもないはず・・・・んなっ訳ないやろ!!!
ハアハアハア・・・


「あのう、ふつ〜に幸せになりたいんですけれど・・・」 (投稿者の影の声)


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