夏のバス物語 その2

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先日、その事件は起こった。

作者の夫がいつものようにジムにいくために
バスにのっていた時のこと、
一人のよっぱらい男が、運転手にからみはじめた。

「こら!おそいぞ!バス!
もっとスピードをあげろ!」
「もう、次の停留所には止まらないで行けー!」

あげくに運転手の頭をぽかぽか叩き始めた。
そばの若者は見て見ぬふり・・・

これに夫は怒った。「このままではジムに遅れてしまう!」

「こら!おまえ!もう、おりんかい!」

あばれる男をつかんで取り押さえ

「運転手さん、もう、この男おろしましょか?
ドア開けてください。」

「は、はい!」

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必死で抵抗するあばれ男を
車外に放り出した夫だった。

ーして、その心は
「おまえのせいでジムに遅れたらどないするんじゃー!」

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