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![]() 実験が成功すれば、チャレンジドが在宅のままでプロップのセミナーを受講したり、在宅のチャレンジドが自宅から講師を務めたりという「遠隔セミナー」が実現します。 ブロードバンド時代の到来によって、要領の大きい画像データのやり取りなども可能になりますから、今までの回線スピード・容量では困難だったグラフィックスの双方向セミナーなども可能になります。 一人でも多くのチャレンジドが就労に向けた技術を習得できるよう、総務省と一緒に頑張っていますので、どうぞ皆さん実験の成功を期待してくださいね!! (by ナミねぇ) |
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宅配のセミナー | |
「宅配のセミナー」そういった印象の今回の実証実験でした。チャレンジドにとってパソコンを勉強しようとした時に大きな問題となるの事にセミナーに通わないといけないことがあります。健常者でも遠くまで通うとなるとたいへんです。ましてチャレンジドにとって移動することは、バリアフリーが広がってきた現在とはいえ、まだまだ非常に困難なことです。自宅や施設にいながら、学校にいながら勉強できればどれほど素晴らしいことか。そういった夢が現実に出来るというのが今回の実証実験でした。 今回の実証実験では神戸のプロップ・ステーションから、大阪の茨木養護学校、堺養護学校、そして徳島県、福井県の受講者を結んで行いました。 リアルタイム学習では、プロップ・ステーションに置かれたパソコンでアプリケーションソフトを立ち上げます。そして、その操作を実際におこなってそれを受講者に見てもらいます。そして各受講者にそれぞれ操作をおこなってもらいます。必要があれば受講者に講師の立ち上げているソフトを遠隔で操作してもらい、問題点を指導することも出来ます。何十キロ、何百キロ離れていても実際に目の前で操作しているところが見られるのですから問題点が良くわかりますし容易に指導できます。今まで電話で指導することもありましたが、声だけだとなかなか的確な指示は出来ません。そのことから思うとたいへん素晴らしいシステムが出来たものだと思いました。まさにかゆいところに手が届く指導が出来るのです。 自己学習では自宅でも学校でもパソコンがあればいつでも何処でも自分の都合に合わせて学習することが出来ます。また何度でも納得がゆくまでマイペースで学習することが出来ます。そして用意されている課題をおこなって講師にメールで送ると、受講者の理解度がわかります。また、うまくいかなかったり、理解できない点もフォローすることが出来ます。 今回の実証実験からこれまでチャレンジドにとってセミナーに通うことが困難なためにあきらめていた勉強の可能性が大きく広がったと思いました。今後この実証実験が実験ではなく正式のシステムとして定着し、多くのチャレンジドの秘められた可能性を引き出させてもらえればと期待します。 |
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実証実験の仕組み | |
「障害者のためのマルチ入出力型ネットワークベース教育システムに関する研究開発」における実証実験は、障害を持つ方が自宅に居ながらにして、インターネットを利用して学習することを目的とした実験です。 |
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※写真はプロップ・ネットワークセンター (神戸) と、各地のチャレンジドを結んだ実証実験風景 ('02.3.15) |