作成日 1998年12月吉日

☆兵庫県知事

  貝 原 俊 民

 あの阪神・淡路大震災にあって、初期の救助・救援活動や被災者の心のケアに大きな力を発揮したのは、住民相互の助け合いでありました。

 私たちは、安全と安心をもたらし、生きがいをもつくりだす地域コミュニティの大切さを改めて痛感したところです。その礎となるのは、やはり“共に生きる心”で結ばれた温かい人間関係といえましょう

 交流と共生の21世紀を間近にした今日、情報通信の技術革新はめざましいものがあります。それは素晴らしいことに、障害者も高齢者も、すべての人が、時間や空間をはじめ様々な制約を越えて、豊かなコミュニケーションの輪を大きく広げていくことを可能にしたのです。

 いまこそ、こうした情報通信を最大限に活用しながら、人と人との絆を深め、心の通い合った地域コミュニティを創造していかなければなりません。その方策について共に考え、誰もが社会の一員としていきいきと活動し、生きる喜びを実感できる真の自律と共生の社会をめざしてまいりましょう。


☆プロフィール
 

昭和8年8月24日生まれ。

昭和31年、東京大学法学部を卒業し自治省へ入省。

昭和45年より兵庫県総務部地方課長、財政課長、農林部長、総務部長などを歴任し

昭和55年副知事。昭和61年兵庫県知事に就任し、

平成6年三選され現在に至る。

趣味はスポーツ、読書、音楽鑑賞など。著書に「新兵庫物語−白津・自治への発想と挑戦−」「暮らしの中から分権を−私たちの生活はどうかわる−」などがある。


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