チームメイト お便りコーナー


ケイコ・フジイさんダンス・パフォーマンス

「being」


感想 横川紀子


 振付師、舞台芸術演出家、ダンサーとしてハワイ大学で教鞭をとるなど、国際的に活躍するモダンダンサー、ケイコ・フジイさん。彼女が率いる「スタジオK」のダンス・パフォーマンス「being」が、11月3日、 豊中市民会館で上演されました。
 ケイコ・フジイさんは、西宮市在住。今回の舞台は、震災をテーマにしたチャリティ・コンサートで、収益は震災復興に活用されます。
 このコンサートに、プロップ・ステーションがご招待いただきました。11月になった途端に厳しくなった寒さのために、challenged の参加予定者が風邪を引いたり、外出を断念せざるを得なくなったりで、ちょっと残念でしたが。
 幼稚園くらいの可愛いダンサーから、素晴らしいテクニックを持ったダンサーまで、たくさんのお弟子さんといっしょに作られた舞台は、震災の恐怖と、それに続く苦しみや哀しさを、ストレートに表現したものでした。
 とても、印象的だったのは、このコンサートが「そこで、自分がしたことは? ただ逃げただけ!」というタイトルの作品で締めくくられたこと。「苦しみを乗り越えて、未来に向かってかんばろー!」という終わりかたではなくて、「まだ自分の中で、乗り越えられないものがある」というメッセージを送って、幕が降りたのです。
 まだ乗り越えられない、という心情の吐露で終わるコンサートを見て、真剣に自分自身と向き合って、時にはつらい思いをしながら、創作してこられたのだろうと感じました。
 だから、さらに時間がたってから、もう一度、震災をテーマにしたダンスを創ってほしい。ぜひ見てみたいと思います。
 終演後、花束を届けに行こうとしたのですが、階段を使わないと楽屋には行けないようで、右往左往。スタジオのスタッフの方を見つけて、車いすで行く方法はないですか? と尋ねると、なんと、ケイコ・フジイさんが、ロビーまで来てくださいました。記念撮影をさせていただいて、「次も呼んでくださいねっ」とお願いしてしまいました。
 ケイコ・フジイさん。たくさんのお弟子さんたち。すてきな時間を、ありがとうございました。


私の本ができました


曽我部教子


 念願だった本がやっと出版されました。事故から地域での自立生活、それから復職までを記録したものです。ほとんど自分でパソコンに打ち込みました。脱稿したときは肩がパンパンに張っていました。自分では、まあ良くできた方だと思っています。よろしければ、ぜひ買って読んでください。皆様よろしくお願いします。

再び教壇に立てる日が来た!!

 ケニア旅行中、乗った熱気球が着地に失敗し、全身マヒのハンディキャップを負った中学教師が、多くの人たちの支援と励ましを受けて絶望の淵から這い上がり、病院から出て自立生活を、さらには待望の教職復帰を果たすまでの感動のドキュメント。(紹介文より)

必ず扉は開かれる!

 2月8日が復職の辞令式だった。私はいつもはつけたことのない口紅をつけて出かけた。この日がどんなに遠かったことか。事故に遭ってからこの日を迎えるまでに、私は自分の命があるとは思ってなかった。
 どんなに絶望的な状況にあっても希望を失ってはいけない、自分の夢に向かって絶えず立ち向かっていけば、必ず扉は開かれる、ということを身をもって学んだ。私は、たくさんの人々に支えられ、命を担がれてここまで来ることができた。本当にありがたいことだ。(本文より)

「がべちゃん先生の自立宣言」 発行・樹心社  定価1,800円


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