Flanker No.13 - 観て食べ歩記

観・みて・食・たべ・歩・あるき・記

WTC・コスモタワー


 前日、雨が降らないようにしっかりお祈りしたのに、全くの効果なし。
梅雨本番のとある6月の日曜日、今年4月にオープンしたばかりのワールドトレードセンター・コスモタワーへ行ってきました。
ちょっとおしゃれなホテル、ヒルトンのショップ街入口に集合し、ルンルン・・・(なで)

 さてさて、私が待ち合わせ場所に着いたのは、確か集合時間の6分前やったと思うが、な、なんと、KIJIやん、なでちゃんがもう来ているではないか!
 KIJIやんはともかく、なでちゃんが集合時間に間に合うとは・・・。道理で雨が降るわけだ。(げんた)


車いす対応エスカレータ

  ヒルトンプラザのエレベータで地下街に降り、四つ橋線西梅田駅に向かったのだが、西梅田駅ホームに行くには、地下街から簡易リフトを使ってさらに半階分ほど下に降りなければならない。
西梅田駅の改札・ホーム間は、車いす対応エスカレータ。以前は普通のエスカレータだったが、最近改良したそうだ。また、近いうちにエレベータも設置される予定。(げんた)

 初めて「車いす対応エスカレータ」を見て、思わず感動!!従来のエスカレータでは斜めに支えられて昇降していたので、見てても危なそうで恐かった(乗ってる方はもっとコワイらしい)。
けど、車いす対応エスカレータは見てても安心。エスカレータの階段3段分くらいが平らに固定され、そこに車いすで乗ってそのまま昇降するという仕組みでした。(なで)

交通アクセス

 大阪駅や難波からは直行のシャトルバスがあり、また大阪港天保山からは船でも南港に行くことができます。
ただ、車いすを利用している場合は、バスも船も車いすに対応していないので、地下鉄または自動車に制限されます。

 今回は地下鉄&ニュートラムを利用しましたが、ヒルトンから西梅田のホームに行くまで、また、住之江公園駅でのニュートラム乗り換えに以外と手間取り、結局、集合してから、現地まで1時間以上かかりました。
やっぱり、自分たちで簡単に乗り降りできるエレベータがほしいなぁ。(なで)

 住之江公園駅で四つ橋線からニュートラムに乗り換え。四つ橋線住之江公園駅のホーム・改札間はエレベーター、四つ橋線改札・ニュートラム改札間は長〜いエスカレーター、ニュートラム改札・ホーム間はエレベーター。
 中埠頭駅はホーム・改札間はエスカレーター、改札・地上間は連絡橋+スロープ。(げんた)

ATCで昼食

 ワールドトレードセンター、略してWTC(WorldT rade Center)と向い合わせにATCがあります。
(ATCって何の略だっけ?←影の声:アジア・太平洋トレードセンターやがな)こちらは1階が広いイベントホールになっていて行ったときはスキーウェアの新作発表会などをしてたようです。こっちにも心惹かれるものがあったけど、時間的に無理だったため、寄れなかった。残念。

 2階は飲食店や雑貨、衣類等これまたたくさんの店舗がわんさか入っていました。
12時すぎにどこで食べるか、ぐる〜っと一周して検討しましたが、どの店も昼すぎのわりには比較的すいてました。雨のせいで出足が鈍っていたというのは、夕方になってからわかったこと。

 結局、昼からリッチ(?)に「しゃぶしゃぶ」にしよう!ということになりました。このお店、お肉以外はなんと!バイキングだったのです。サラダバーなどのようにいろんな野菜や豆腐、いとこんにゃくまで並んでいました。よく食べる人には絶対お得なお店です。(なで)

 後で判ったことだが、ATCへは、WTCビルからエレベーターで2Fに行き、連絡橋を通ってATCに行ける。
最初はこのことに気付かず、WTCビルができる以前のルート、エスカレーターからATCに入る。エスカレーター前のインターホンで係員を呼び出し、車いす対応エスカレーターを操作してもらって上に行き、ATC前へ。車いす利用者のために、WTCビル経由ルートの案内の欲しいところ。(げんた)

WTCコスモタワー

 今回は、総務部の津山尚古課長と企画事業部の出雲弘紀課長にコスモタワーを案内していただきました。
 WTCのある南港地区はコスモスクエアと呼ばれ、関西圏の活性化を促進させるため、どんどん開発されつつあります。今年4月に完成したWTCコスモタワーは、このコスモスクエアのシンボルともいえるビルです。

 ビルの中には世界主要都市と結ばれる貿易情報のメディアターミナルが入っており、国際的な業務が行われる先進のインテリジェントビルとなっています。
海外からの船が出入りする港とも非常に近いことから、国際的な事業展開にもぴったりの立地条件を備えています。
(オフィスの方は残念ながら、一般解放されていません。)飲食街やイベントスペースなどもいろいろ兼ね備えているコスモタワーですが、なんといってもメインはやはり、地上256メートルの大パノラマが広がる展望台でしょう!

シースルーのエレベータで1階から52階まで、にこにこと笑顔のすてきな案内嬢の説明を聞きながら、一気に上がっていきます。
案内嬢の説明は昇ってる時間とぴったり一致していた。オミゴト!って感じです。
52階から55階の展望台(地上252m)まではエスカレータで昇ります。

 訪問したのは日曜日でしたが、この日は雨が降っていたせいか、いつもの日曜日よりは混雑がましだったとか。
日曜日は一週間のうちでも最も入場者が多く、約1万人の人たちがここに昇ってくるとか。土曜日でも約6千人で、とくに土曜日は「夕日&夜景」を見に来る人たちで、夕方からの方が混むそうです。(なで)

穴場発見!

 55階の最上階からは、360度の大パノラマが楽しめるのですが、52階と51階からも併せて360度の景色が楽しめます!?
「併せて」というのがミソなんですが、52階からは大阪の街が180度のパノラマで、51階からは52階とちょうど反対側の海が見えるようになっています。
最上階の360度のパノラマもすばらしいですが、後ろに目がついているわけじゃなし、一度に全部見ることはどうせ不可能なんです。そう思えば、まんざら180度の大パノラマも捨てたもんじゃないですよ。

 そして、なんといっても私のお勧めは、52階の多目的ホールで椅子に座ってのんびりと外の景色を楽しむ!ことです。
52階はエレベータの最終階ですが、下から上がってくる人たちは「目指す55階」しか、眼中になく、52階は最初には見て回りません。
また、55階のパノラマを見ると大満足し、がらんとした52階の多目的ホールにその後寄る人は比較的少ないのです。景色をぼ〜っと楽しみたい人には絶対お勧めの穴場です!!(なで)

険しい道のり

 WTCビルの最大の見所、最上階展望台への道は険しい。
一つ下の階まではエレベーターで行けるが、ここから最上階へはエスカレーターと非常階段しかない。
しかもエスカレーターは車いす未対応。ここから先は、WTCビルに用意されている標準タイプの車いすに乗り換え、これまたWTCビルに用意されている階段昇降機で停止したエスカレータに乗り、係員が付き添ってエスカレーターを始動し、最上階へ上がることになる。

この階段昇降機は、標準タイプの車いすしかセットできないので、自分の車いすが標準タイプの人か、標準タイプの車いすに乗り換えても支障のない、比較的軽度の障害の人しか、この方法は利用できない。
もちろん電動車いすでは使えない。
自分で介助方法を説明して介助してもらうこともできるようだが、駅などでよく行われる車いすのエスカレーター介助を、慣れてない人に頼むのは危険。階段昇降機を使わない場合、実際問題として、非常階段を担いでもらうことになりそう。

 WTCビルの説明では、構造上の問題でエレベーター・車いす対応のエスカレーターが設置できなかったと言っているが、なんとかならないものだろうか。
梅田スカイタワービルの展望台も、同じ理由で車いすのアクセスは悪い。
最近の高層ビルの展望台は、観客増員のためか、奇抜な構造のものが流行のようだが、そのために車いす等、身体の不自由な人が利用しにくくなるようでは困る。(げんた)

将来に期待して

 行けたら天保山にも回ろうと言ってたが、時間もかかるし、雨もひどかったので断念。
WTCのある南港から天保山へは、直線距離ではすぐそこなのだが、鉄道だと住之江公園駅、本町駅経由で、かなり遠回りしなければならない。
将来、地下鉄中央線が延長されて南港・夢州・舞州までつながり、さらにニュートラムが中央線まで延長されて乗り換えができるようになれば、大阪ベイエリア間のアクセスは便利になる。

しかし、住之江公園駅や本町駅など、そこに向かうための乗り換え駅や、梅田駅やなんば駅などの主要駅のアクセスがよくならないと、その便利さは半減する。
もちろん、真に便利になるためには、全駅のアクセスが確保されることが必要なのは言うまでもない。(げんた)

 今度は快晴の日にデートしにこようっと・・・(なで)


Flanker13号

プロップロゴ

ご連絡・お問い合わせなど、ご遠慮なくどうぞ!
Please send your comment to prop2017@prop.or.jp


topロゴ

TOPページへ