京愛の俳句コーナー


このコーナーは今回で最終回となります。思えば、色々な思い出が蘇ります。
連載させて戴いた私の句の中から、思い出深い俳句を選んでみたいと思います。


■春

春霞 葛城連峰見えてをり

・葛城連峰は遥かに・・・。

■夏

風鈴の向こうの透けてゐたりけり

・心地よい夏の声がします。

■秋

秋冷のはるかに立て大阪城

・大阪城は凛として・・・。

■冬

スターダストイルミネーションクリスマス

・しんしんとクリスマスは・・・。


■猫

晴天の秋深まりて猫がゐる

・秋晴れに塀の上にて昼寝をしています。

軽快に秋雨走る猫走る

・秋雨が軽快な音を立てて降ります。猫の足どりも軽やかそう。

■恋

あてどなくあてどもなしに春の街

・恋はもう・・・。

日脚伸ぶ女の指は細かりき

・こまやかで、優しくて・・・。


■當麻寺

苦かりき抹茶の緑ストローへ

・お干菓子は甘く・・・。

■室生寺

石段のいにしへよりの涼しさよ

・平安人の声が聞こえてきます。

■興福寺

涅槃図や不随意運動我がかひな

・涅槃図の前に僕がいます。

■三千院

絵馬白し秋の深むる三千院

・絵馬を奉りて・・・。


Flanker13号 目次へ
プロップロゴ

ご連絡・お問い合わせなど、ご遠慮なくどうぞ!
Please send your comment to prop2017@prop.or.jp


topロゴ

TOPページへ