割れ卵のハンプティーダンプティの歌


僕の話を聞いてくれますか?

このつまらない 殻だけになった 卵のお話を。

割れてしまった卵ほど  困ったものはありません。

べた べた 足にひっつくし、 すてきなお洋服はよごれるし...。

本当に迷惑千万ですね。

でも、卵でいた日の私(まだ割れる前のこと。)ほど、希望に満ちたものはありませんでした。

頭の中に いっぱい詰まったあれや これや(僕はそれが僕自身と思っていたのですがね。)それが僕を意気ようようとさせていたんです。

でも、割れてみて気がつきました。

僕自身はこの殻だけだったんですね。

知識は 流れでてしまったら、このように殻だけしか残りません。

それを 詰めこむために必死になってきただなんて 今となってみればお笑いぐさです。

殻だけになった僕、今ではとても気にいっています。

だってなんだって自分の中にいられるんですよ。

人の心の痛みも 悲しみも 愛だって!


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