リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 杉本 睦子さんの場合

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「私とパソコン(2)」

杉本さんイラスト そもそもの間違いはパソコンを修理にだしたことでした。遅くても1ヵ月後には帰ってくるだろうと考えていた私があまかったのです。先生にお話しプロップからPowerBookをお借りしたのが8月初め、家に帰って復習をと思いたちあげてみると、Photoshop.3.0がはいっていない。次週セミナーに行ってお話しするとその「次の週に持ってきて」ということで、それから、体調をくずしたりお盆で田舎に帰っていたりで、Photoshop.3.0をいれてもらったのが8月の終わりか9月の初めごろだったと思います。それでも、復習をと思っていたのですが、セミナーでもマウスに慣れていたせいか両手使いのPowerBookは肩がこってこって(もともと、肩こりなもので)、、、。そのうち、セミナーではインターネットの授業が始まり、さあ本気で復習をと思っていたときには、基礎の基礎をすっかりわすれておりました。それでも、10月の中旬にパソコンが帰ってきまして、通信の先生の復習コーナーを参考に復習しようと思っていると、今度は、キーボードが、、、deleteキーを一度押すと15文字位いっきに消えるという状態になっていました。これは1週間ぐらいでなおるだろうと思って修理にだすと、またまた1ヵ月帰ってきませんでした。もうこれはだめだ今回は縁がなかったのだとあきらめて、来期のセミナーでもう1度一から習おうと、でも卒業制作だけは作らないとと思い、フォトショップをたちあげたのですがメモリ不足で開かず、、、。なんとか、セミナーで卒業制作を作成。それから中級クラスはアート展の作品制作をするということを聞き、頭をハンマーで殴られたような衝撃をうけ、でもまだ作品制作をしながら、先生方に教えてもらおうと思っていました。
 しかし、当初メモリなどの関係から作品はイラストレーターで全部つくろうということになっていました。それでも家で作品を作るのにイラストレーターを開く前、フォトショップを開いてなにかしなければと思い10分間。でもなにをどうすればいいのかさっぱりわからず、これではいけないと本屋に行って本を手にとってみたのですが、どれがいいのか悪いのかもわからず、先生に事情をおはなしし、基礎の基礎がのっている本を買ってきていただきました。ちょうどその頃、イラストレーターでは雪解けの背景はつくれないことが発覚し、絵やパソコンの技術がないのにむずかしい雪解けを選んでしまったことなどを後悔しながら、それでも雪解けが描きたい一心で苦手なフォトショップと格闘し、その本と先生方や他の人達のご指導によりなんとか雪解けを完成させアート展をのりきり、関電,NTTとお仕事もさせていただくことになりました。
 あれ以来めだった故障もなく私のパソコンは働いてくれています。私が初めてパソコンに触ったのが2年半前。それから、いろいろな人達とめぐりあい、夢の1つだった仕事をしている自分がいます。今でも、フォトショップの苦手意識は拭いきれていませんが、なんとか克服し頑張っていきたいと思っています。

(おわり)



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