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市民のグラフ「こうべ」(震災10年特別号) 2005年1月17日号より転載

 

 
 

チャレンジドが誇りをもって
働けるように

 
 

プロップ・ステーション(東灘区)

 

プロップ・ステーションのスタッフの写真
プロップ・ステーションホームページ
http://www.prop.or.jp

 「チャレンジドを納税者にできる日本に」をスローガンに平成3年に設立された「社会福祉法人プロップ・ステーション」は、「障害者は弱者で気の毒な人」という社会の意識を変えようと奮闘。コンピューターネットワークを利用して、チャレンジドの就労支援を行うとともに、その自立と社会参画を目指してきました。「チャレンジドという言葉には、障害をマイナスとしてとらえるのではなく、障害があるがゆえに体験するさまざまな出来事を自分のため、社会のためにポジティブに生かしていこうとの思いが込められています」と理事を務める竹中さんは説明します。障害というマイナスの要素をプラスの意識へと転換させるため、プロップ・ステーションでは、IT(情報技術)の習得を目的としたセミナーを開催。現在までに受講者数は1,000人を超え、約500人が在宅ワークに携わっています。「パソコンは障害者にとって脳や五感の役割を果たし、ITを使えばどんな人も同じ土俵に立てるというメリットがあります。IT化が進むにつれ、障害者に手を差し伸べるような社会のあり方ではなく、ともに社会を構成する一員として共生できるようなユニバーサルな社会の実現が可能になるのでは」。チャレンジドが誇り高い納税者になれるように、プロップ・ステーションの挑戦は続きます。

ITセミナーの授業風景の写真
ITセミナーでパソコンを使う受講者のみなさん



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